2019/02/21 18:30

35歳シングルマザー「月収23万、いくら貯蓄があればいい?」

35歳シングルマザー「月収23万、いくら貯蓄があればいい?」
35歳シングルマザー「月収23万、いくら貯蓄があればいい?」

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。

今回の相談者は、専業主婦から一家の大黒柱になった35歳のシングルマザー。住宅ローンを抱えながら、子供の教育費と自身の老後資金をどのように準備していったらよいのでしょうか。FPの竹内美土璃(みどり)氏がお答えします。

離婚して2年、専業主婦から大黒柱になり不安です。私の年収では貯金は年間150万円くらいが限界です。私の父親が毎年110万円を贈与してくれるので、そのまま繰り上げ返済にあて2年目です。今後、子供の教育費と自分の老後に向けてどのくらい貯金をすればよいのでしょうか。また、今ある預貯金は何か投資に回した方がよいでしょうか。20歳の時から外貨預金で運用し、少額でFXする程度で株などの知識はほとんどありません。よろしくお願いします。

〈相談者プロフィール〉
・女性、35歳、バツイチ、子供2人(8歳、5歳)
・職業:会社員
・居住形態:持ち家(戸建て)
・手取り月収:23万円(年収400万円ほど)
・毎月の支出:17万円
・貯金:730万円
・投資:130万円
・負債(住宅ローン):1750万円


竹内: こんにちは。ファイナンシャルプランナーで夫婦再生カウンセラーの竹内美土璃です。ご質問ありがとうございます。離婚をされてから1人でお2人のお子様を育てられて、毎日のやりくり大変ですよね。今の生活のことで頭がいっぱいだと思うのに、将来のお金のことまで考えられていて、本当に素晴らしいです。では、早速みていきましょう。

住宅ローン、持ち家の「名義」は誰?

まず本題に入る前に、前提からお聞きしたいと思います。ご相談者様は、一軒家をお持ちで住宅ローンをお支払いということですが、離婚をされた後、住宅ローンの名義や不動産の名義はどうなっているでしょうか。

住宅ローンの債務名義は、とても大変です。なぜならば、銀行などの債権者は、ご主人の収入、または奥様が連帯保証人となっている場合は、ご主人と奥様の両方の収入を基準として住宅ローンを組んでいます。よって、離婚して、奥様1人が住宅ローン債務者となって、奥様単体で住宅ローンの名義を変更することはなかなか難しいのです。

実際、毎年お父様から暦年贈与を受けて、それを繰り上げ返済に充てていらっしゃるとのこと。ご質問の内容では、そこまではわかりませんが、仮にご主人名義で返済をしているのであれば、ご主人が返済していることとなり、ご主人のものになってしまいます。一度、弁護士や税理士、住宅ローンに詳しいファイナンシャルプランナーなどにご相談していただくことをお勧めいたします。

暦年贈与を受ける際の3つの注意点

お父様から毎年贈与をしていただけてうれしいですね。ご質問では少しわからなかったので、せっかくのお心遣いを無駄にされないように、こちらについても3つアドバイスをさせていただきますね。

まず1つ目として、毎年110万円の暦年贈与を受けていらっしゃるとのことですが、その金額は毎年同じですか。もし、同じであれば毎年の贈与金額を変えることをお勧めします。例えば今年は100万円、来年は110万円などと金額を変更するのです。金額が同じですと、税務署から「合計1000万円贈与するものを分割して支払った」とみなされてしまう可能性があるからです。

また、2つ目の注意点として、贈与の際はお父様の銀行口座からご相談者様の口座へ振り込みをするなどして、「いつ」「お父様からご相談者様へ」「いくら贈与されたか」ということが客観的に分かるようにしておきましょう。

また、3つ目として、贈与契約書を作成しておくこともお勧めしています。贈与契約書には自筆でサインをし、実印を押し、いつ、誰から誰に、いくら贈与をしたということが分かるようにしておきましょう。これらができていたらまずは安心です。

進路によって異なる、子供の教育費

お子さんにどんな人生を送ってもらいたいですか。まだ小さいのでわからないと思います。文部科学省の平成24年「子どもの学習調査」を参考に学費を考えましょう。

中学校、高校、大学とオール公立の場合の学費は、521万円。中学公立、高校公立、大学私立の場合の学費は、780万円。中学公立、高校私立、大学私立の場合の学費は954万円。中学、高校、大学オール私立の場合は1141万円となっています。ただし、これには塾代が含まれていませんし、下宿代も含まれていません。大学費用は理系と文系の平均を取っていますので、こちらでも変わってきます。以上からすると、お子さんの教育費としては、おおよそお2人合わせて、1600万円から2300万円くらい用意する必要があると思ってください。

老後は月平均4万赤字?自分に必要な額を見積もって

平成29年度の総務省の「家計調査」によると、単身の老後の最低限の生活費としては約15万5000円とされています。一方、収入については、約11万4000円となり、毎月約4万円の赤字となります。仮に、65歳まで働くことができ、95歳まで生きたとしましょう。65歳から95歳の30年間健康に過ごせたとすると、不足する生活費は<4万円×12ヵ月×30年=1440万円>となります。

これはあくまでも平均値ですので、ご相談者様の年収や生活レベル、今後の公的年金の受給額によっても変わってきます。また、ご病気になられた場合にもお金が必要になります。65歳まで満額の給与で働くことができるかもわからないので、2000万円を目安に作られるといいのではないでしょうか。

税制優遇制度を活用して賢く貯める

次はお金の作り方です。幸せな家計を目指すには「殖やす、貯める、守る」が大原則です。今ある預金を当座のお金として貯めておくとするのであれば、今後貯められるお金については、税制優遇制度を上手に使って殖やすこと、守ることを考えましょう。

毎年150万円の貯蓄ができるとのこと。とてもたくさん貯められますね。まずは教育費を、ジュニアNISAやつみたてNISAを使って貯めるといいでしょう。

ジュニアNISAは最大400万円の元本を使うことができます。配当金や売買益などの利益部分は非課税になります。お子様がお2人なので合計800万円まで可能です。その他、ご相談者様名義で、つみたてNISAも使えます。下のお子さんが19歳になるまでには14年ありますので、560万円まで使えます。足りない学費は、学資保険を使って貯めていってもいいでしょう。

そして、ご相談者様自身の老後のお金としては、iDeCoがおすすめです。60歳にならないと引き出しはできませんが、その反面必ず貯めることができます。元本で690万円貯めることができ、さらに、税制優遇がありますので順調に増やすことができますね。

このまま順調に貯蓄にお金を回すことができれば、さほど心配はないと思われます。それよりも、先にお話しました、住宅ローンと持ち家の名義、また、せっかくいただいた暦年贈与について、きちんと処理をしておくことが重要だと思います。そして、しっかりとお金を殖やしていってくださいね。

(竹内美土璃)

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