2017/10/20 14:30

高すぎる住宅ローンに悩む日々 適切な住居費は年収の何割か

高すぎる住宅ローンに悩む日々 適切な住居費は年収の何割か
高すぎる住宅ローンに悩む日々 適切な住居費は年収の何割か

読者の皆さんから頂いた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナー(FP)が答えるFPの相談シリーズ。今回は読者の家計の悩みについて、プロのFPとして活躍する野瀬大樹(のせ・ひろき)氏がお答えします。

夫が44歳飲食自営業で年収が300万程。子供が2人(3歳、7歳)で住宅ローンは月15万、60歳まで。
生活費は食費2万、光熱費2万、通信・日用品2万、子供・レジャー費3万、その他、小遣い3万、国民年金、国民健康保険3万、個人年金、学資保険6万、生命保険1万といった内訳です。今私はパートと自営業手伝いと児童手当で年収200万程。

子供が小さいうちに教育費を貯めようと学資保険を10歳払込契約で子供2人分月4万かけています。貯金が100万程しかなく、今の支出で上の子が中学生になるまで貯金する予定ですが、繰り上げ返済も検討中です。
年収の割に住宅ローンが多いのは、私が正社員の頃に審査が通ってしまったからです。

私自身が男の子2人子育てでフルタイムはきつく、家を安い所に買い換えるか、主人にアルバイトで収入を増やしてもらうか悩んでいます。自営業の収入が見込めずで将来のことを考えると頭が痛いです……。プロのご意見を伺いたいです。宜しくお願い致します。
(40代前半 子どもあり(2人) 女性)

適切な住宅支出は手取りの25%

野瀬:よく住宅の営業の人は「住宅ローンの目安は年収の5倍ですから」という決まり文句を言いますが、これは「売る側にとって」ベストな金額であって「買う側にとって」ベストな金額ではありません。当然向こうはより高いものを売りたいと思っているからです。

月々の返済が15万円というところからも3600〜4000万あたりの家かと推察します。夫の年収300万、妻の年収が200万がともに税金を引いたあとの手取りだと仮定すると、世帯手取り年収は500万になります。

仮に、「売り手の理論」である5倍で計算しても500万×5=2500万であり、妻がフルタイムからパートになった今では負担が過大になっていると言えます。

現在、夫は自営業であり、妻はパートなので収入は不安定だといえます。自営業は儲けが増えたり減ったりしますし、パートもいつ切られるか分からないからです。そうなると「不安定な収入」で「固定費」を払うというのは非常に危ない家計の状態になります。

この場合は買い換えではなく賃貸への住み換えをおすすめします。賃貸であれば今後の子どもの成長や、収入の増減に合わせて家賃負担をフレキシブルに変えることができるからです。

収入が不安定になったのであれば、ローンの返済という形での「固定費」ではなく、家賃という形でのより「変動」しやすい費用に変えるべきです。

さて、その際の家賃の目安ですが、世帯収入が手取りで500万から考えると、家賃の年間総額はその25%以下に収めるべきです。これも不動産屋さんがよく「家賃の目安は月収の3分の1ですから」という決まり文句を言いますが、これも「売る側にとって」ベストな目安です。

買う側からみれば25%以下が望ましいでしょう。そう考えると500万÷12カ月≒41万円、その25%となると10万円以下、というのが一つの目安になります。

収入を増やすより不動産賃貸を

夫がアルバイトを……とありますが、自営業の人はあまりアルバイトをしないほうが賢明です。自営業はサラリーマンと異なりトラブル等が発生しても自分が出ていく必要があるため、時間の余裕が必要だからです。

ただ、そんな状態でも、収入を増やす可能性があるとしたらそれは不動産賃貸です。いまマイホームとして住んでいる家を人に貸すという方法です。もし購入された自宅が(1)人気エリア、(2)駅近、(3)スタンダードな3LDKタイプ、ならば借り手が見つかる可能性が高いです。

ご近所の不動産屋さんに紹介して相場を調べてもらいましょう。運がよければ18〜20万あたりで貸せて、ローンを返済しても手元にお金が残ることになります。

目的が重複した保険は金額を見直す

支出を減らす可能性があるのは、やはり学資保険と生命保険だと思います。学資保険は毎月決められた金額を掛け金として払う代わりに、お子さんが入学などで学費が必要なタイミングでお金が支給される仕組みになっています。

払込みの総額よりも、支給の総額のほうが少ないケースが多いので、「なんでそんなものにお金を払うの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかしこれは、万一事故などで親が死亡したケースでもお金が支給されるという形で「保険」の役目を果たしているからです。

そう考えると、このケースにおける生命保険と学資保険はどちらも「夫が突然なくなった場合に、妻と子の生活を守るため」という目的のための支出といえます。そういった保険にお金を毎月5万円(生命保険1万円、学資保険4万円)はお子さんが2人である点を考えても少し高いように思います。

合計して3万円ぐらいにとどめ、その分を現状100万しかない貯金を増やすことに充てたほうが賢明です。

今日の運勢

おひつじ座

全体運

頭を押さえつけられるような気分で、ややユウウツ。いつも通り...もっと見る >