2019/02/28 18:30

36歳女性、月収19万「今の収入で実家を出て生活できる?」

36歳女性、月収19万「今の収入で実家を出て生活できる?」
36歳女性、月収19万「今の収入で実家を出て生活できる?」

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。

今回の相談者は、離婚して実家に戻った36歳の女性。実家を借家にするため、近いうちに家を出なければならない可能性があります。副業を合わせた月収は19万。この金額で家を借りて生活できるのでしょうか。FPのたけやきみこ氏がお答えします。

中小企業に勤めており、月収は手取りで17万円。三年前に離婚をして実家に戻りました。母は他界していて、父は別宅で暮らしているため、実家で一人暮らしをしています。そのため、現在の家賃はゼロですが、実家を借家にする話が出ており、近い将来、賃貸で暮らすことになるかもしれず、今の収入で生活できるのか不安です。賃貸で生活するためには、何を見直したらよいのでしょうか。

〈相談者プロフィール〉
・女性、36歳、バツイチ
・職業:会社員
・居住形態:実家(戸建て)
・手取りの世帯月収:17万円+副業2万円
・毎月の支出目安:18万円
・貯金:150万円
・投資:100万円

【支出の内訳】
・食費、交際費:4万円
・水道光熱費:1.2万円
・医療費:0.9万円(高血圧、婦人科)
・通信費:1.2万円
・車両費:1.8万円(車のローン、ガソリン代)
・習い事:0.3万円
・つみたてNISA:0.5万円
・農協年金:0.5万円
・個人年金保険:0.5万円
・ドル保険:0.8万円
・積立貯金:1万円
・ゆうちょ積立:2.5万円
・不明:3.8万円


たけや: 賃貸のための費用を捻出するために、どのように家計の見直しをすればよいかというご相談内容ですが、拝見したところ、散財されていることもなく、上手にやりくりされていらっしゃいます。あえてここを見直すというアドバイスは難しいですが、仮説を立てながら、今後の生活設計について助言させていただきます。

まずは不明とされる支出の解明を

現在の手取りの約3割が資産づくりのための支出です。積立や保険商品など複数に分散されています。目的別にされていらっしゃるのでしょうか。継続することがとても重要になりますので、がんばってください。

気になったのは、「不明」とある、いわゆる「使途不明金」です。19万円の手取り額に対して、この額はやや大きいと思われます。この不明部分が何に消費されているのか解明していきましょう。約4万円もの支出の正体を突き止められれば、見直しの糸口を見つけることができるかもしれません。

そのためには、家計簿を付けてみるか、面倒であれば、銀行口座から引き落とし分以外の金額をすべて引き出してしまい、食費や交際費などそれぞれの予算額を袋に入れて管理してみましょう。支出の内訳に毎月変動がなければ、不明となっている3.8万円は、袋分けの作業で余るはずです。そのまま「予備費」として持っておいてください。

現状の消費状況をうかがう限り、月内にその予備費からお金を引き出さないといけない機会が出てくると思われますので、その時にはきちんと使途を記録しておき、今後は毎月の支出として計上するか、無駄だと判断するなら次回は支出しないように我慢するか決めてください。

生涯所得をふやす方法を検討する

手元に入ってくる収入には限界があります。有限であるからこそ、やりくりは必要です。しかし、その手取りばかりに目を向けるのではなく、収入自体をふやすことと、それがどんなよい影響をもたらすかについても考えてみましょう。

1.収入をふやすことを検討する
ご相談者様はまだ30代です。会社員であれば定年までは時間があります。自営業であれば定年を気にせずに働き続けることができますが、会社員はある程度まとまった収入を得られる期間というのは決まっています。その期間中に、しっかり稼いでおくことが大切になります。

そこで、収入をふやすことも検討してみてください。例えば、手取り額を毎月20万円、25万円……にするにはどうすればいいか? 現在のキャリアを活かせる新しい職場を探す、または、新しい分野にチャレンジする、さらには、資格の取得を目指すなど、アクションを起こさない限りは現状のままです。もし、現在の実家を出ることが確定しているのであれば、思い切って条件のよい仕事を探しやすいエリアに引っ越すということも考えられます。

2.収入がふえると社会保険からの給付によい影響も
収入がふえると、税金や社会保険料の負担が重くなりますが、じつは良い影響も出てきます。

ご相談者様が高齢になったときに受給できる老齢厚生年金もそのひとつです。老齢厚生年金の報酬比例部分は報酬額に比例した年金です。年金額の計算には平均標準報酬額(平成15年3月以前分は平均標準報酬月額)を用いるため、今後収入がふえれば平均標準報酬額もふえて、年金の受給額もふえます。そのほか、病気やケガで会社を休んだときに給付される傷病手当金も、収入がふえて標準報酬月額がふえれば、比例して給付もふえることになります。

また、70歳まで就労すれば、年金の受給額をさらにふやすことができます。健康であれば細く長く働くことができるかもしれませんので、社会保険への加入を最大限に活かせるような働き方も知っておいてください。

借家にするのはなぜ?しっかり確認を

まずは、一番モヤモヤしている事柄から交通整理していきましょう。そのためには、実家(名義はお父様と仮定)を借家にする理由をお父様に確認してください。そして、不安に思っている気持ちも正直に伝えたらいいと思います。

ご相談者様がいずれは実家を相続されるのかどうかも気になる点です。相続されるにしても、やはり相続までの間は賃貸暮らしをしなければならないのか、親子間の肝心な事柄が不明ではモヤモヤするままです。そのうえで、本格的に、実家を出る準備のために何をすべきなのかを考えていただけたらと思います。

家計の見直しも大切ですが、節約は実行する本人のストレスを伴いますので、ある時反動がきてしまうこともあります。見直しや節約を徹底するその前に、収入をふやすことを考えるなどの策を検討してみましょう。

(たけやきみこ)



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