2017/11/05 18:00

「株の売り時を逃してトラウマ」多忙な現代人の投資戦略

「株の売り時を逃してトラウマ」多忙な現代人の投資戦略
「株の売り時を逃してトラウマ」多忙な現代人の投資戦略

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は内藤忍氏がお答えします。

多忙な状況でも20代からできる資産運用について教えていただきたく存じます。今年、大学院を卒業して外資系のITコンサルティングファームに就職しました。同世代と比べて月給は高いのですが、ボーナスはなく、今後の昇給や雇用の継続性については実力や事業次第とあって、早期からの資産運用の重要性を感じています。

大学院時代から実施しているネット証券での株式投資は、研究が忙しいあまり売り時を逃し、ほとんど利益をあげられていない状況です。修士論文が忙しかった時期に、株価が大幅に下がったことは今でもトラウマです。現在も業務が忙しいため、なかなか投資と向き合うことができず、投資信託など、ほかの運用方法を考えています。

ただ、大手金融機関は手数料が高すぎる一方、手数料の安いネット証券は商品が多すぎて吟味する時間がありません。投資信託以外でも時間がない人にもできる運用方法があれば教えていただきたいです。よろしくお願いいたします。私の資産状況は以下の通りです。

【資産】株式:50万円(2銘柄)
【預金】50万円
【月収】手取り:約35万円(交通費別途支給、残業代は含まない)
【年収】額面:約500万円
【支出】貯金:5万円、投資:5万円、家賃:6万円、水道光熱費:1万円弱、通信費:5,000円程度、食費、交際費:5万円(ほとんど外食)
【その他】日用品:2万円、本:3万円、家電など:1万円から5万円
※生命保険や学資ローンなどはなし
(25歳 独身 男性)

内藤:ご質問ありがとうございます。

お仕事が忙しく資産運用のために時間が取れない人には、株式の銘柄選択は向いていないと思います。そもそも自分で銘柄を選択してインデックス(日経平均やTOPIXのような市場の平均値)を上回る成果を出せる人は、個人投資家の2割程度と言われています。

趣味でやるのであれば個人の自由ですが、時間をかけずに資産形成を考える人にとっては非効率な投資法でしょう。

基本はインデックス投資

金融商品で資産運用する場合の基本はインデックス運用です。銘柄選択に時間をかける必要はなく、投資信託のなかからインデックスの商品を選択するだけですから、どれにしようか悩むこともありません。

同じインデックスに連動する投資信託なら、どれを選んでも運用成果はほとんど変わりませんので、コストを見て商品を選べばよいでしょう。コストも商品による差があまりありませんので、小さな差にこだわる必要はありません。

インデックス運用の投資信託は、投資対象によって日本株、日本債券、海外株式、海外債券、国内REIT、海外REITといった具合に分かれています。それらを組み合わせて投資していくとよいでしょう。

配分比率がわからなければ、最初はそれぞれの資産に均等に配分しても構いません。

長期での資産形成を目指すのであれば、毎月の積立を活用しましょう。

投資信託は毎月1,000円程度から積立可能です。10種類のファンドに投資しても1万円です。まずは少額で積立をはじめ、勉強しながら資産配分について考え、さらに投資額を増やしていけばよいでしょう。

お金との付き合い方の幅を広げよう

資産配分について知識を得るためには、書籍を読んだり、セミナーに出席したりするとよいでしょう。その際、短期売買よりも、長期のアセットアロケーションにフォーカスした内容のものを選ぶようにしてください。

手前味噌になりますが、書籍に関しては私が書いた『初めての人のための資産運用ガイド』も参考になると思います。

また、資産運用には金融資産だけではなく、不動産などの実物資産を使った方法もあります。勤続年数が3年程度になって、お金を借りる力が出てきた際には検討してみるのもよいでしょう。

借入を使った資産運用は金融資産とは違ったリスクがありますが、2つを比較して自分に向いた方法を選択することで、お金との付き合い方の幅を広げられると思います。

現在は毎月投資に5万円、貯金が5万円とされているようですが、インデックス運用で資産形成していくのであれば、10万円すべてを積立に回してもよいと思います。

特定の資産に偏らず、株式、債券、国内投資、海外投資というように、しっかりと分散投資しておけば資産全体のリスクはそれほど大きくならないからです。

ご相談者の方は20代でまだ時間はたっぷりありますので、リスクをコントロールしながら長期的な視点でリターンを狙ってみてください。

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