2017/10/15 18:00

年収1000万超でも貯金は160万、3人目を産んでも大丈夫?

年収1000万超でも貯金は160万、3人目を産んでも大丈夫?
年収1000万超でも貯金は160万、3人目を産んでも大丈夫?

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は野瀬大樹氏がお答えします。

3人目の子供をつくるかどうかを迷っています。

現在、私41歳、妻38歳、長女3歳、次女1歳の4人家族で、私の年収は額面で1,100万円、妻は専業主婦です。月の出費で一番大きいのは住居費で、住宅ローンの返済が月額15万円、管理費等2万円の合計17万円です。また、外食や旅行等の出費が多く、あまり貯金ができておらず、現在の貯金は160万円です。

私も妻も子供が好きなので、3人目の子供のためには外食や旅行の出費を抑えることも可能だと思います。しかし、ローン残債は4,800万円あり、「すでに手遅れなのでは?」とも思えます。3人目をつくった場合、多少は余裕のある生活ができるのでしょうか? 出費を切り詰めればなんとかなるのか、それとも家計自体が破綻してしまうのか、見通しについて、アドバイスをいただけますでしょうか。

【現在の状況】
(1)現在の収入金額と支出の傾向
年収1,100万円、外食や旅行の支出が多く、住居ローンなどを払った後はほとんど残りません。
(2)今後の収入金額と、今後予測される支出収入
通常のサラリーマンと同等のペースで上昇予定。大きな支出の予定はなし。
(3)金融資産
売却相場7,000万円程度の不動産(マンション)ただし、気に入っているので売却のつもりはありません。
(4)現在の負債
住宅ローン残債4,800万円
(5)保険契約
就業不能保険月額7,000円、そのほか加入中の保険は特にありません。
(40代前半 既婚・子供2人 男性)

野瀬:まずは現状の把握です。

収入支出面ですが、やはり、少々生活費が高いように思います。

年収1,100万円ですから、手取は800万円程度と推察しますが、貯金が残らないということは、月平均に直すと、毎月67万円程度が消えている計算となります。

世の中の子供二人世帯の、平均的な生活費は月30万円前後です。お子さんがまだ幼い点を考えると、本来月々28万円程度、自宅ローンが重たい点を考慮しても、36万円程度には抑えたいところです。

質問者の現状は30万円オーバーなので、なかなか手ごわい感じですね。逆にいうと家計圧縮の余地はまだあります。

万一に備えて最低500万円は預金を

次に資産面です。ご自宅の金額が高い点は、それ自体は特に問題とは思いません。

確かに金額は高いですが、「売却のつもりはない」とおっしゃっているので、よほど気に入っているのでしょう。そこまで好きな家とめぐりあえることは幸運なことだと思います。

問題は残債が4,800万円もあることです。

年齢と金額から察するに、あと30年はローンが続くでしょう。定年退職された後も続くので、こちらは今後も大きな負担になると思います。

ただ、売却の予定がない以上は、劇的な改善は難しいかなと思います。

また、預金がほとんどないのも心許ないです。保険があるとはいうものの、お子さんの私立大学入学や、ひょっとしたら海外留学、急な入院などに備えて、最低500万円程度の預金を積み上げたいところです。

まとめますと、収入支出面は収入は素晴らしいが支出が多い。資産面はローンは仕方ないが、預金を積み増す必要あり、といったところでしょうか。

少し家計の支出を見直し、月に3万円、できれば5万円ずつでも定期預金を積みたてるべきです。

3人目の子供を持つことはできる?

正直、こういうご相談を受けたときは、極力前向きに「こうすればもう一人分の教育費が捻出できます!」という結論に持って行きたいところです。

しかし、正直、今回に関しては「現状のままでよいのでは」と思います。

理由は以下の通りです。

(1)2人のお子さんの教育費は今後ますます上がる

(2)ローンが重たく、おそらくあと30年程度続く+金利が上がる可能性もある

(3)質問者の方と奥様は今の生活(素晴らしい家、外食、旅行)が本当に好き

(4)年齢から考えて、貯金がほとんどないのは問題。まずは預金を積み増す必要あり

まず、(1)と(4)のために家計の改善に取り組む必要があります。

前述のように、できれば支出を見直し、月5万円程度の積立預金をしたいところです。

そうすると、4年ほどで500万円の預金が貯まりますので、なんとか安心ラインを超えることができます。

もちろん、更なる家計の圧縮(月15万円程度を積み立てる)を行い、3人目の教育費を捻出することも可能だとは思います。

本当の節約は「好きでもないことにお金を使わず、好きなことにお金を使うこと」

今回、質問者の方からいただいた(2)(3)の文面から察するに、奥様含め、外食や旅行が本当に好きなのだと思います。

そして、20代ならともかくとして、築き上げた嗜好・生活スタイルを40歳を超えてドラスティックに変えるのは、正直難しいと思います。

私は以前から主張しているように、本当の節約とは「お金を使わない」ということではなく、「好きでもないことにお金を使わず、好きなことにお金を使うこと」だと思っています。

ですから、質問者の方の場合、ご自身が本当に好きな旅行や外食にお金を使っているのであれば、上述の5万円の積立預金以上に、家計の圧縮を図るのは少し酷なような気がするのです。

また、子育ては大変です。特に3人目のお子さんの場合は、ご夫妻ともに40歳を超えている可能性があり、体力的もきついでしょう。

そんな大変な子育てに加え、大好きだった外食や旅行を無理矢理我慢をしてしまうと、「この子のせいでこんなことに……」と思ってしまう可能性だってあります。

ひょっとして夫婦喧嘩も増えるかもしれません。そんな状態はお子さんにとって、とても不幸なことだと思います。

ですから、質問者の方の場合、今の素晴らしい収入状態を利用して、少し家計を改善することで、まず預金を手厚くし、できるだけ今の生活スタイルを維持したまま、2人のお子さんの子育てに集中するほうがよいと思います。

今日の運勢

おひつじ座

全体運

不安から暴走してしまうかも。自分がダメだと思ったら、親しい...もっと見る >