2017/11/03 18:00

全投資人に贈る、“リスク回避”に必要な「6」グループ

全投資人に贈る、“リスク回避”に必要な「6」グループ
全投資人に贈る、“リスク回避”に必要な「6」グループ

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は内藤忍氏がお答えします。

預金をただ銀行に眠らせておくのがもったいないと考え、いろいろな投資、保険に手を出しているのですが、はたして自分のやり方が正しいのか、あるいは理にかなっているのかが気になっています。ここを見直した方がいいなど、アドバイスをいただけませんでしょうか?

1.現在の収入金額と支出金額
自分:35歳、年収900万円(大手自動車部品メーカー勤務)
妻:35歳、年収500万円(地方公務員、現在育児休暇中、来春復職予定)
子供:4歳娘、2歳息子
支出:50~70万円/月

2.今後の収入変化と特別支出
自分:年30万円ペースで上昇中。3~4年後に課長昇進(年収約1,100万円)の見込み。課長昇進後、昇給はほぼなし。
妻:年2%ペースで上昇見込み。子供が経済的に自立するまで仕事を続ける予定。
特別支出:2年後に700万円程度の車を買いたい。10年周期で同程度の車に買い替え予定。そのほか、現在は300万円で購入した普通車を所持(5年目)。こちらも10年周期で同程度の車に買い替え予定。

3.退職後の収入・支出
収入:確定拠出年金400万円程度になる見込み(自分)、年金(自分、妻)
支出:いわゆる「ゆとりある老後」を送れる支出を想定

4.保有する金融資産
【普通預金】約900万円
【株】約140万円(単一銘柄のみ所持)※自社株ではない
【持株会】月5万5,000円拠出(+10%補助)
【投資信託】月5万円(NISA積立投信:国内株、国内債券、外国株、新興国株、新興国債、先進国リートを等分配)
【国債】ブラジル・レアル3年債、年利10%、120万円分
【不動産】持ち家(新築戸建)

5.現在の負債
【住宅ローン】3,300万円(変動金利0.765%、35年ボーナスなし、残り29年)

6.保険契約
【生命保険】
自分:260ドル/月、42歳で払込終了(終身)
妻:3万4,000円/年、60歳に払込終了(60歳まで)
【ガン保険】
自分:4万3,000円/年、65歳で払込終了(終身)
妻:4万円/年、終身払い(終身)
【学資保険】
娘:14万円/年、48歳で払込終了(240万円)
息子:22万円/年、43歳で払込終了(2万4,000ドル)
【医療保険】
なし
(30代後半 既婚・子供2人 男性)

内藤:ご質問ありがとうございます。

収入と資産の管理をしっかり几帳面に行われている堅実なビジネスパーソンだと想像します。

今後の収入の見通しや将来設計も明確に把握されているので、これからも堅実な生活を維持していけば、大きな問題はないと思います。

資産は6つのグループで考えよう

資産管理の方法については、預金、株、持株会といった商品ごとにその額を把握するのではなく、日本株に投資しているポジション、外国株(先進国)に投資しているポジション、外国債券(新興国)に投資しているポジションというように、同じリスクを持った資産を合計し、時価で評価していくことが重要です。

私はまず、以下の「6つの資産」にグループ化することをアドバイスしています。

  1. 日本株式
  2. 日本債券
  3. 外国株式
  4. 外国債券
  5. 流動性資産(普通預金、MRFなど)
  6. その他の資産

ご相談者の方は、普通預金の比率が高くなっていることから、流動性資産の比率が高くなっていると想定されます。

また、確定拠出年金なども、日本債券に投資する商品の比率が高いと、利回りはあまり期待できません。外貨資産と円資産の比率についても確認しておきましょう。

マイホームについてはローン残高もありますから、住宅価格(時価)とローンの差額がネットの金額となりますが、運用資産ではないので、資産配分比率の計算からは外しておいてよいでしょう。

実物資産の組み入れ検討も

上記の1から6の資産の想定利回りをベースに、配分比率から資産全体の運用がどの程度期待できるかを考えれば、日本債券と流動性資産の運用利回りはほとんどゼロですので、それ以外の資産からしかリターンは期待できないことになります。

収入や資産状況、年齢から判断すると、さらにリスクを取って、高いリターンを目指す資産運用を目指してもよいでしょう。

また、その際に金融資産だけではなく、実物資産についても組み入れを検討してはどうでしょうか。国内不動産は流動性では金融商品に比べて低くなりますが、相対的に高いリターンが期待できます。

空室リスクなどもありますが、立地を厳選して選ぶことでリスクコントロールが可能です。

さらに不動産の場合は、ローンを活用し、レバレッジをかけることができるメリットがあります。賃貸利回りとローン金利の金利差から収益を狙えるのです。

最後にアドバイスをまとめます。

  1. 資産配分を資産の種類ごとに時価で合計し、アセットアロケーションを確認する
  2. 円資産と外貨資産のバランスを考える
  3. リターンを生まない普通預金や円の債券資産の比率を引き下げる
  4. 金融資産だけではなく、ローンを使った実物資産の運用も検討する

まずは自分自身の資産をグループ化し、より精緻な現状認識を行うことからはじめてみてください。

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