2017/12/07 18:00

33歳男の苦悩「子供と両親のためにいくら貯めれば…」

33歳男の苦悩「子供と両親のためにいくら貯めれば…」
33歳男の苦悩「子供と両親のためにいくら貯めれば…」

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は深野康彦氏がお答えします。

将来的に発生する子供の教育や両親の介護費、自分たち夫婦の老後資金などに備えようと貯蓄や資産運用を行っています。ただ、介護や病気など突発的に発生する支出に備えようと考えると、いくらあっても足りないような気にもなります……。また子供の教育資金もお金をかけようと思えば、いくらでもかけられてしまうので、金銭的な面だけではありませんが迷っています。

現在は貯蓄と資産運用で資産を増やして、将来的な支出に備えようと考えていますが、実際いくらぐらい備えておけばよいのか、備える方法は今のままでよいのかなど、思慮不足な面があれば、どう改善すべきかをアドバイスいただけないでしょうか?

現在は会社員ですが、私の仕事のパフォーマンス次第で会社の業績が大きく影響を受ける状況です。当然ですが、将来的に下がる可能性もあり(もちろん上がる可能性もありますが)、仕事でのリスクは通常のサラリーマンよりも高いと思っています。そのため、できるだけ貯蓄で備えておきたいという考えです。

【現在の状況】
■備えておきたい資金
・子供3人(現在3人とも幼稚園)の教育資金
・お互いの両親(4名とも60代後半から70代前半)の介護や病気への備え
・夫婦2人(現在ともに33歳)の老後資金
■資産構成
・預金:150万円
・国内株式投信(インデックス):90万円
・海外先進国株式ETF(インデックス):240万円
・海外新興国株式ETF(インデックス):230万円
・海外債券および海外債券ETF:90万円
・国内および海外個別株式:75万円
・保険商品:120万円
・住宅ローン残高4,900万円程度(フラット35の固定金利、残り30年)
貯金毎月12万円、投信積立を5万円しています。
■収入
・年収1,100万円
(30代前半 既婚・子供3人 男性)

深野:30代前半とお若いにもかかわらず将来を見据えた考え方、共感を通り越して称賛したいほどです。では、さっそく回答に移らせていただきます。

すべて負担するのは難しいと心得よ

まず、ご質問を読んで思ったのは、1人で抱え込みすぎているのではないかということです。すべてを抱え込んでしまうと自分自身がつぶれてしまい、かえって周りに迷惑をかけてしまうおそれがあるので注意されてください。なにを隠そう、私自身もご質問者と同じような性格ですから……。

順不同の回答になりますが、考え方からお話しましょう。ご両親の介護や病気に関しての費用は、基本的にはご両親に負担していただくものです。ご両親が負担できないという場合はご質問者が支払うことになりますが、ご兄弟がいらっしゃるならばその際も兄弟で分担するようにしてください。

難しいかもしれませんが、ご両親に「介護や病気へ備えはどうしているのか?」尋ねてみてはいかがでしょうか。それによってご質問者が備えるべきかどうかが、漠然とでもつかめると思います。

教育資金と老後資金はどうする?

お子さんの教育資金は、ご質問にある通り、お金をかけようと思えばいくらでもかけられますが、お金をかければよいというものではありません。どのような進路を望まれるのか青写真を描かれてください。

青写真によって準備する金額が異なりますが、お受験(小学校・中学校から私立)などを考えていないのであれば、大学の資金を準備するのが基本となります。幼稚園から高等学校までは、初年度の資金以外は、なるべく毎年のキャッシュフローから負担していくことになります。

老後資金に関しては、ご夫婦ともに33歳と記載されていることから、ライフプランにおいて最も遠い将来の出来事となります。通常は近くのライフイベントから優先して資金準備をするのが基本になります。

ご質問者の場合、お子さんの教育費、住宅ローンの返済、時として両親の介護、病気費用の負担がご本人の老後よりも先にくるはずです。それらの準備を優先し、余裕があれば老後資金の準備をすると考えればよいでしょう。ご年齢から考えると時間はまだたくさんあります。

貯蓄を増やすためには?

さて、基本的な考え方を押さえた上で、どうすればよいのかを見ていきましょう。家計内訳の細かな記載がないため、推測になることをご了承ください。

まず、年収が高い割には、投資信託積立を含めた毎月の貯蓄額が少ないようです。

3人のお子さんが幼稚園に通われているため、負担が多いことに加え、多額の住宅ローンの返済があるからだと思われます。毎月の家計収支に使途不明金等があるならば、その分を貯蓄に回せるように努力しましょう。

そして、「仕事でのリスクが高い」と記載されていることから、投資信託の積立額を減らして、貯金額を増やしておかれることもよいと思われます。投資信託の価格は私たちの都合で動いてくれませんから、時と場合によっては、損切りを行わなければならない局面もありえるからです。

あるいは、価格が上昇している投資信託を一部売却し、預貯金を増やすのもありだと思われます。預金額が少ないように感じられるため、もしもに備える意味をかねてです。

もうひとつは、多額の住宅ローンを抱えていることから繰り上げ返済を行っていきたいところです。資産運用というとお金を増やすことと思われますが、マイナスの資産(負債)を減らしておくことも立派な資産運用です。

特に早めの住宅ローン完済は、老後資金の準備にも通じます。住宅ローンの返済に回していたお金を老後資金の準備に充てることができ、老後は収入が減ることから、負担となる住宅ローンをリタイア後に残されないことが大切になるのです。

すべてを1人で抱え込まず、肩の力を抜きメリハリをつけてがんばってください。

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