2017/10/10 18:00

時短勤務で収入減、家計改善には何から手をつけるべき?

時短勤務で収入減、家計改善には何から手をつけるべき?
時短勤務で収入減、家計改善には何から手をつけるべき?

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は野瀬大樹氏がお答えします。

春に子供が生まれ、現在、育児休暇を取得しています。これまでは夫婦二人での共働き生活だったため、毎月の生活には特に困っていませんでした。しかし、来年度から時短勤務となり、収入が下がること、そして、これから必要となる教育費のことを考えると、不安でいっぱいです。家計改善のため、何から手をつけたらよいか、アドバイスをいただけると幸いです。

【現在の収入金額と支出金額】
収入:手取り40万円(夫22万円、妻・育休手当18万円)
支出:25万円
(食費6万円、光熱費2万円、通信費2万円、日用品3万円、教育費4万円、医療費1万円、衣服代2万円、交通費1万円、交際費2万円、社会保障費2万円)
積立:15万円(支出の残りを以下のように管理)
・年払い保険料の積立:4万円
・積立投信:2万円
・純金積立:1万円
・子供の教育費積立:3万円
・予備費:5万円

【今後の収入金額と、今後予測される特別な支出】
今後の収入金額:手取り37万円
今後の支出:今の支出に加え、保育料が月8万円(来年4月から)

【保有する金融資産】
合計:350万円
(円預金:220万円、積立投信:25万円、国債:50万円、外貨預金:30万円、確定拠出年金:20万円、金積立:5万円)

【現在の負債(住宅ローン・借金など)】
570万円(夫婦の奨学金・利率1%)

【保険契約の有無】
夫:低解約返戻型終身保険(15年払)年20万円、個人年金保険 年8万円
妻:低解約返戻型終身保険(15年払)年18万円
(20代後半 既婚・子供1人 女性)

野瀬:まず、現状の把握から行いましょう。

最初は資産と負債面です。保険契約の詳細が不透明なので、わかる情報から確認すると、現在のご質問者の家計は資産が350万円、負債が570万円となります。

これは負債のほうが220万円多い「債務超過」の状態となります。

若いうちは自宅の購入などで、債務超過になることは珍しいことではありません。さらには今回は負債の理由が奨学金なので、仕方がないと思います。

しかし、現状を健全化する必要はあります。具体的にはもう少し預金を積み上げたいところです。もちろん投資も大切ですが、「まずは貯金」が大切です。

資産運用の前に必要なのは預金の積み増し

次に収入と支出面です。今後の収入予定が月に37万円だとおうかがいしております。支出面が「生活費25万円+積立15万円+保育料8万=48万円」と跳ね上がり、今のままだと支出のほうが9万円も多くなります。

ただ、「支出」とされているもののうち15万円は実際「積立」なので、悲観的になることはないでしょう。

結論として、資産の運用のまえに、まずは現金や預金の積み増しが必要なので、まずは収入と支出面の改善が急がれるということになります。

お二人ともお勤めなので、現状から収入を劇的に増やすことは難しいと考えられます。そのため、差しあたっては支出を見直すことになります。

支出を圧縮できる項目は?

さて、そんな支出の見直しですが、20代でお子さんがいる状況下の支出のカットはなかなか難しいですね(笑)。将来につながっていく支出でもあるので、なかなかコメントしづらいのが本音です。以下に支出を圧縮できそうな項目をまとめました。

(1)食費6万円→4万円

食費が少し高いかなという印象です。小さなお子さんがいるので外食はほとんどないと想定すると、食費と日用品が合計月6万円というのは私の経験上では少し高いと思います。

おそらくは飲み代と考えられる交際費も別途計上されていますので、とりあえずは5万円、理想的には4万円を目標として節約を進めるとよいと思います。

(2)教育費4万円→2万円

教育費4万円というのは積立かと思ったのですが、積立は別途情報として存在していたので、ゼロ歳時への教育費に4万円というのは少し疑問に思いました。

ゼロ歳保育かとも思ったのですが「育休中」とあるので、それも違うかなと。

そう考えると、この4万円というのは少し高い気がするので、こちらを2万円程度削減し、むしろ将来の教育費のために積立に回しておいたほうがよいと考えられます。

(3)保険料4万円→2万円

こちらも少し高いと思います。お子さんがいるので、もしもの時が不安なのはわかるのですが、夫婦で月4万円というのはかなり高いと思います。

本当に困る場合というのは、基本的にはご主人が亡くなられた場合や、後遺障害を持つほどの事故に遭ったケースだと思います。

そういった「最悪のケース」だけをカバーできる、最低限の保険に切り替えるとよいでしょう。保険の見直しを実施し、掛け金が割安なネットの生命保険などを検討するとよいと思います。理想的には夫婦で2万円ぐらいにしておくとよいと思います。

(4)保育料8万円(将来的に)

実はいただいた情報から最も解せなかったのがこの保険料です。質問者の世帯収入を考えても、仮にこの保育料が未認可保育園のものだったとしても、正直高すぎると思うのです。

しかし、未認可の保育園だとギリギリあり得る金額ではあるので、これはこれで仕方がないと思います。

ただ、最近いろいろとニュースにもなっているので未認可であっても、自治体によっては独自に補助金を出しているところもあります。だめもとで確認を行ってみるとよいでしょう。

また保育園が高いのは0歳から2歳までなので、1年ほど我慢すれば支出は減ると思います。

(5)純金積立1万円・積立投信2万円

投資は確かに大切です。しかし、今はまず、預金を積み立てることが大切だと思いますので、積立投資より預金を増やしたほうがよいと思います。

以上の支出圧縮により、一定額を積立に回せる形になると思います。その積立は、基本預金に回すとよいでしょう。今は相場がまだ高いので、投資より預金重視のほうがよいと思います。

債務超過を解消しだしたら、徐々に投資信託あたりから投資比率を増やし、貯蓄6割・投資4割にあわせていくとよいでしょう。

今は少し資産と負債面が苦しいですが、上記の節約貯蓄体制を3年から4年間実施すると、債務超過は解消しますので、ここを正念場としたいですね。

子育てはまだまだ長いですので、家計の健全化を今から始めましょう。

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