2017/09/19 18:30

家賃20万 定年まで賃貸 vs 住宅一括購入 お得はどっち?

家賃20万 定年まで賃貸 vs 住宅一括購入 お得はどっち?
家賃20万 定年まで賃貸 vs 住宅一括購入 お得はどっち?

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は深野康彦氏がお答えします。

今後の住まいについて、悩んでいます。現在は月15万円の2DKの賃貸マンションに暮らしています。会社から家賃補助が半分ぐらい出ていますが、あと3年程度で打ち切りになります。打ち切りになるタイミングで、子供も大きくなることもあり、2LDK以上の部屋への引越しを考えています。これまでは、子供が独立し、自分が定年を迎える20年後に別の土地(沖縄や北海道、または東南アジア)で夫婦2人用の広さの住まいを購入し、引退生活を送ることを夢見てきたため、断然「定年まで賃貸」派でした。

しかし金融資産が増えてきて、投信を売却すれば、現在の住まいを一括購入できるので悩み始めました。賃貸の場合は月20万円となり、購入の場合は同等の物件で4,000万円~5,000万円ぐらいだろうと考えています。一括購入の場合、金銭的に購入したほうが有利であれば、思い切って買ってしまおうかと思います。ちなみに、転勤はほぼない職場です。

【現在の状況】
■現在の収入:夫手取り月50万円・妻手取り月20万円
生活費は夫の収入から、約月40万円。残った10万円はインデックス投信に積立。妻の収入は手を付けず、そのまま預金しています。
■今後の収入と支出予測:収入は今後も横ばい。夫の退職金が1,500万円ほど。支出は息子が3歳のため、今後教育費その他諸々が追加されます。小学校から私立を考えております。
■金融資産:投資信託が4,000万円。夫の預金1,000万円、妻の預金1,000万円。
■現在の負債:なし
■保険契約:(夫)定期死亡保険月6,000円・(妻)定期死亡保険と終身医療保険月4,000円
(40代前半 既婚・子供1人 男性)

深野:自宅購入などに関するご質問ありがとうございます。

早速、回答に移らせていただきますが、結論を言えば一括購入(全額現金払い)という前提であれば、購入されてもよいと思います。

小学校から高校まで私立に 教育負担約1,500万円

記載されているデータから試算すると、現在、奥様の収入20万円とご本人の10万円の合計30万円が毎月貯蓄(投資)に回っているはずです。

3年程度で家賃補助が打ち切りになると記載されているので、3年間の貯蓄額は毎月30万円、年360万円の3年で1,080万円。3年後に家を購入すると、現在の家賃支出(7万5,000円)がなくなります。

しかしマンションを購入すると、修繕積立金、管理費などで、毎月4万円前後の支出が発生するので、実質は3万5,000円が毎月の貯蓄にプラスされます。

その結果、年間42万円の貯蓄額増となり、年間貯蓄額は402万円になります。

年齢が40代前半と記載されているので、仮に43歳とし、60歳まで現在の貯蓄ができるとすると、当初3年で1,080万円、残り14年で5,628万円の、合計6,708万円の貯蓄ができる計算になります。

お子さんを小学校から私立へ行かせたいと記載がありますが、小学校から高校まで私立だと約1,540万円の教育費負担があります(平成24年度文部科学省「子どもの学習費調査」)。

加えて、大学の費用を500万円と仮定すると教育費で合計2,040万円の支出となり、先ほどの貯蓄額から教育費を差し引くと4,668万円になります。

子供の成長と共に家計支出も増えていくでしょうから、実際に貯蓄ができる金額は3,500万円前後でしょうか。

仮に今の金融資産を1,000万円残したとすれば4,500万円になり、夫の退職金をプラスすると6,000万円の金融資産があることになります。

移住の際に家を売却し、移住先のマイホーム費用に

リタイア後は地方または海外に移住を考えているとの記載がありますが、金融資産6,000万円、夫婦共働きなので相応の年金も受け取ることができるでしょう。

移住の際に家を売却すれば、そのお金もリタイア後の費用に、たとえば売却代金を移住先のマイホーム費用に充当することもできるでしょう。

移住先は物価も安いでしょうから、生活コストを抑えることも十分可能だと思われます。

かなり余裕があるとまではいえませんが、不自由のないセカンドライフを過ごせる資産は形成できますので、購入して大丈夫だと思います。

ただし、購入する物件は最高5,000万円以内、できれば貯蓄額をアップできるように家計を改善して、少しでも金融資産残高を増やす努力は、怠らないようにしてください。

また、ご質問者の場合、公的年金を受け取ることができるのは65歳からです。

65歳まで働くのは言うまでもないことです。また、将来の移住に備えて移住候補先の下見をされておくとよいでしょう。

季節ごとに候補先を下見をして、1週間ぐらい自炊をしながら滞在すれば、移住後の生活イメージが沸きやすいはずです。

ぜひ、夢に向けて頑張ってください。

今日の運勢

おひつじ座

全体運

頭の回転がはやいけれど、少々毒舌気味。ツッコミは冗談が通じ...もっと見る >