2017/12/23 18:00

世界を動かす、学校じゃ教えてくれない「お金の常識」

世界を動かす、学校じゃ教えてくれない「お金の常識」
世界を動かす、学校じゃ教えてくれない「お金の常識」

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は内藤忍氏がお答えします。

19歳の大学生です。来月に20歳を迎え、年金なども始まります。現在、漠然とですが、お金に対して不安を抱いています。これからの超高齢化社会では、一人の若者が数人の高齢者を支える構図になると聞いて心配です。学校では、お金や資産の扱い方については教えてもらえません。家庭で聞くこともできますが、私は自身の家庭について「人並み以上に裕福であるとは言えない」と感じています。そのため、両親とはまったく違う現代の金銭的な感覚を学ぶべきなのではないかと思っています。

こういった背景から、私は実用的なお金の知識を求めています。ティーンエイジャーまたは二十代の、これから仕事を見つけていく若者が資産設計していくにあたって読むべき本や、お金のプロの方の推薦書はありますか? また、今後すべきことなどがあったら教えてもらえるとうれしいです。
(10代後半 独身 男性)

内藤:ご質問ありがとうございます。

学校じゃ学べないお金の知識

ご指摘の通りお金の知識は、日本の学校では教えてくれません。そもそも「リターンはリスクを取らなければ得られない」というお金の基本が学校の先生には理解されていないからです。

リスクを避けることだけを考えていてはリターンはない。これは金融の世界では常識です。

また、多くの日本人が持っている「自分で仕事をして稼いだお金は尊いが、お金を運用して増やしたお金は“あぶく銭”」という発想も間違っています。

お金を運用して増やしたということは、自分のお金が社会の発展に寄与し、その結果のご褒美としてリターンがあると考えるべきなのです。

「お金=汚い」はホント?

逆に、お金を活用せずにタンス預金しているのは自分が持っているリソースを社会に還元していないという意味で、自己中心的な行為であるとさえいえるのです。

さらに、日本の社会には「お金=汚い」という偏見があります。確かにお金だけを目的に人生を送るのは醜い行動ですが、お金がないと実現できないことがあるのも現実の一面です。

自分に必要なお金を、自分が仕事をすることとお金に働いてもらうことの両輪で手に入れていくのが最も理想的なお金との付き合い方だと思います。

読み続けられている名著

さて、お金に働いてもらうことについて学べる本を2冊ご紹介します。

1冊は『ウォール街のランダムウォーカー/バートン・マルキール』です。

これは30年以上も読み継がれている資産運用の古典ともいえる本ですが、内容は定期的に改訂され、新しい情報や商品にアップデートされています。

金融資産全体をどのようにコントロールして、どのように増やしていくのか、豊富な経験と実績に裏打ちされた定番本といえます。

もう1冊は『敗者のゲーム/チャールズ・エリス』です。

こちらも何十年も読み継がれている名著ですが、インデックス運用による金融資産の構築方法を、豊富な実例と巧みなたとえ話でわかりやすく解説している本です。

類書はたくさん出ていますが、やはり元祖の構成力や説得力は圧倒的です。

どちらの本もアメリカの書籍で日本のデータはほとんど出てきませんが、資産運用の考え方は世界共通です。

小さく失敗しながら大きな成長を

そして、このような基本的な書籍を読むだけではなく、若いうちから実際に投資してみることも重要です。

資産運用とは、車の運転と同じようなもので教習所で勉強するのと実際に道路に出て運転してみるのではレベルが違うからです。

本を読んで学んだことをすぐに実際の投資に活かしてみる。失敗もあるかもしれませんが、そんな経験を積んでいるうちに、なにをすればよいのかが見えてくるようになります。

資産運用はリスクがありますので、100%の成功はありません。小さな失敗を繰り返しながら、成功を収めることで資産は成長していきます。

時間はまだたっぷりあります。思い切って資産運用の世界に飛び込んでいってください。

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