2018/01/15 11:30

資産運用の基礎知識「債券ファンド」に潜む2つのリスク

資産運用の基礎知識「債券ファンド」に潜む2つのリスク
資産運用の基礎知識「債券ファンド」に潜む2つのリスク

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は内藤忍氏がお答えします。

債券ファンドについての質問です。債券は金利低下により債券価格が上がり、金利上昇により債券価格が下がると理解しています。金利上昇によって債券価格が下がったとしても満期まで保有していれば元本割れは発生しないことも理解していますが、国内債券型ファンドは複数の債券を組み合わせて運用し、ファンド自体の満期がありません。

日本は金利低下が続いていたので、これまでは国内債券型ファンドを購入しても問題なかったと思いますが、今後、もし金利が上昇していく状況になった場合、国内債券型ファンドの基準価額はどのように推移するのでしょうか? 国内債券型ファンドを購入しても問題ないですか? また保有分は売却しなくても大丈夫なのでしょうか? 教えてください。
(50代前半 既婚・子供2人 男性)

内藤:ご質問ありがとうございます。

債券ファンドの2つのリスク

国内債券型ファンドでは、ご指摘の通り満期の異なる複数の債券を組み合わせて運用しています。満期まで保有すれば債券は元本が戻ってきますが、保有期間中に金利が上昇すれば債券価格は下落します。

債券ファンドには、このような金利リスクに加え、社債などを組み入れたファンドの場合は信用リスクも存在します。信用力の低い組織が発行する債券を保有すれば、相対的に高い金利を得られますが、破綻するリスクも同時に持つことになるからです。

債券ファンドを購入する際は、金利リスクと信用リスクという2つの観点から商品内容を確認するようにしましょう。

具体的には運用レポートなどに記載されているファンド全体の平均残存期間や組み入れ銘柄の格付けをチェックしていくことになります。

金利上昇リスクの判断はココを見よ

平均残存期間やデュレ-ションと呼ばれる、平均してどの程度長い期間の債券が組み入れられているかの数字を見れば、そのファンドの金利上昇リスクがわかります。例えば、デュレーションが7年であれば、1%の金利上昇で債券価格が7%下落するということになります。

長い債券が含まれている債券ファンドでは、金利が上昇すればファンドの価格が下落することはありえることです。

また、国債を中心とした信用度の高い債券が組み入れられていれば、信用リスクはほとんどありませんが、格付けの低い債券が含まれている場合は、信用リスクににも注意する必要があります。

国内においては長期金利が史上最低水準を更新しており、金利低下の余地はほとんどありません。一方で、長期的にみれば国の財政赤字の拡大が続き、日銀の国債買い入れによって金利が抑え込まれている状態が今後もずっと続くとは考えにくいと思います。

国内金利に関し、下落より上昇の可能性が高いと判断するのであれば、個人向け国債の変動金利型を活用するなどし、期間の長い固定金利の債券はなるべく保有しないようにすることが賢明な選択と言えるでしょう。

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