2018/01/16 20:00

教育費一人当たり1000万円はホント?その内訳は…

教育費一人当たり1000万円はホント?その内訳は…
教育費一人当たり1000万円はホント?その内訳は…

子供がいるご家庭なら、誰もが気になる教育費。一般的に一人当たり1,000万円かかるといわれていますが、果たして実際はどのくらいかかるのでしょうか?

「大学進学を希望しているけど、いくら貯金をしたらいいの?」「中学受験をしたらいくらかかる?」など、さまざまな疑問が出てきます。実は、大学に進学する場合は、教育費が1,000万円より多くかかるご家庭もあります。

子育て世帯より教育費の悩みを多数うかがっている筆者が、教育費で家計が破綻しないためにおさえておきたい大学進学や中学受験も視野に入れた教育費の実態をご紹介します。

教育費ひとり実際にかかる内訳は?

まず、教育費の平均について、文部科学省と日本政策金融公庫が全国の子育て世帯に確認した調査結果です。

小学1年~大学4年までの教育費総額

進路総額
高校まで
すべて国公立472万円
大学進学
すべて国公立957万円
大学だけ私立理系1,352万円
高校から私立(大学は私立文系)1,343万円
中学から私立(大学は私立文系)1,597万円
すべて私立(大学は私立文系)2,320万円

資料:文部科学省「平成28年度子供の学習費調査」、日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果(平成28年度)」をもとに執筆者作成
※小学生~高校生までは学校教育費・学校給食費・学校外学習費(習い事など)にかかる費用も含まれています。
※大学は入学費用と在学費用が含まれています。入学費用は、受験費用・学校納付金・入学しなかった学校への納付金、在学費用には、学校教育費(授業料など)・通学費・家庭教育費などが含まれています。

この調査結果から、大学進学をするかしないか、国公立か私立かなど進路パターンによって教育費が大きく違ってくることがわかります。また、私立大学へ進学すると1,000万円を超えるとも。実際に大学進学をした子供を育てているママやパパからは「上記の教育費の平均より多くかかっている」という声も聞かれ、やはり1,000万円以上かかっているケースが多いようです。

もちろん、下記で紹介する奨学金や支援金制度を上手に活用することにより教育費をおさえる家庭もありますが、教育費が多くかかるケースの中でも代表的な中学受験と大学進学について、注意点も含め考えてみましょう。

中学受験のための費用

中学受験を検討するご家庭も少なくないのではないでしょうか。中学生全体の約7%が私立に通っています。私立中学への進学は地域差も大きく、東京都では約24%にものぼるそうです。中学受験をする際は、子供が小学3年生や4年生から進学塾の費用、受験費用や合格後の入学費用が小学生からかかりますので、教育費の全国平均より多くなります。

進学塾の費用は教科数にもよりますが、大手進学塾で月約4万~7万円程度。夏期講習や冬期講習、小学6年生では対策講習なども。また、塾が自宅より離れている場合、電車代やガソリン代などの交通費もかかってきます。塾の費用に3年で約300万円、受験費用(複数校)や合格後の入学金などに約25万円~35万円。これだけみても、早めの準備が大切です。

大学進学する場合は教育費は平均以上

高校生の教育費は、3年間で公立では約123万円、私立は約297万円が全国平均です。しかし、この調査結果は大学に進学しないご家庭を含む全国平均です。文部科学省「平成28年度学校基本調査」では、大学・短大への進学率は54.8%となっています。進学塾などにいくのであれば、教育費の全国平均を上回ると考えられます。塾代は、自宅から通うことのできる塾などの塾代を目安に備えておきましょう。また、高校3年生では大学の受験費用・納付金必要になりますので、あわせてご紹介します。

入学費用

日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果(平成28年度)」によると、入学費用を「受験費用」(受験したすべての学校・学部にかかる受験料、受験のための交通費・宿泊費)、「学校納付金」(入学金、寄付金など)、「入学しなかった学校への納付金」と分け、実際にいくらかかっているかの調査結果がでています。これは進学する大学が国立か私立か、私立では学部により大きく異なります。

進路別入学費用の概算

進路学校納付金受験費用入学しなかった学校への納付金合計
私立短大約41万円約31万円約6万円約78万円
国公立大学約35万円約31万円約13万円約80万円
私立大学 文系約55万円約33万円約7万円約96万円
私立大学 理系約74万円約35万円約12万円約120万円

資料:日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果(平成28年度)」をもとに執筆者作成

大学生活が下宿の場合の費用は?

親元から離れ自宅外通学(下宿)を始めるための費用(アパートの敷金や家財道具の購入費など)が必要です。日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果(平成28年度)」によると、1人あたり平均41.9万円がかかっています。

また、下宿生活の間、仕送りをしているご家庭も多いのですが、年間仕送り額は平均145万円となり、大学4年間で約580万円となります。

家族で教育費プランを立て、必要な時期に現金を用意

今まで教育費がかかるケースをご紹介しましたが、高校の授業料には、「高校無償化」といわれる国の支援制度があります。正式には「高等学校等就学支援金制度」という名称で、所得制限がありますが、公立高校では年間約12万円支給されます。私立高校にも補助があり、世帯の収入に応じて年間約11万円~30万円の支給があります。また、大学においても貸与型の奨学金だけでなく、返済不要の給付型奨学金や支援制度も増えてきています。

ご家庭にもよりますが、教育費で一番かかるのは、高校3年生と大学生です。大学進学のために進学校を目指す場合は、中学生から塾代などもかさみ、中学3年生では、塾・夏期講習・春期講習など一気に教育費が膨らむことも多いです。こういった教育費において、支援金制度や奨学金ですべてをまかなうことはできません。是非、子供が小さいうちから「我が家の教育費プラン」を立てましょう。大切なのは、「いつまでに」「いくら」教育費を準備するかご家庭で話し合うことです。

子供が小さいうちから教育費に備えることで、親として安心しての進路を応援したいですね。

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