2018/03/07 11:30

私立理系は約810万円!大学進学にかかるお金の話

子どもが大学に進学する場合、入学金と授業料を準備すれば大丈夫と思ってはいませんか? 教育費の中でも最も多くかかるのが「大学」にかかるお金です。

日本政策金融公庫による「教育費負担の実態調査結果」が2018年2月14日に発表されました。最新情報とともに「実際何にどのくらいかかるの?」「教育費をどう捻出するの?」を具体的に考えてみましょう。

大学進学のために準備するお金

大学進学をする場合、入学金と授業料以外にも他にも様々な費用がかかります。まず最初は大学進学にかかるお金の全体像を把握することから始めましょう。

(1)自宅通いの場合

 ・受験費用(受験した学校の受験費用、センター試験費用)
 ・入学金
 ・入学しなかった学校への納付金
 ・パソコン、教材、スーツ代
 ・授業料
 ・通学費(通学定期など)

(2) 下宿の場合

 ・アパートの敷金・家財道具の購入費
 ・家賃、光熱費
 ・帰省費用

進路別大学進学にかかる費用

次に、大学にかかる費用を進路別に確認しましょう。日本政策金融公庫平成29年度「教育費負担の実態調査結果」によると、大学進学にかかる費用の平均は、国公立大学は約500万円、私立文系は約740万円、私立理系は約810万円となります。

(1)進路別大学進学にかかる費用

<大学進学にかかる費用>   単位:万円

入学費用国公立大学私立大学文系私立大学理系
学校納付金29.949.443.5
受験費用27.733.933.7
入学しなかった学校への納付金11.69.69.8
小計169.292.987.0
在学費用
学校教育費100.9149.9169.0
家庭教育費7.611.311.3
小計2108.5161.3180.2
合計(小計1+小計2×4年)503.2738.1807.8

出典:日本政策金融公庫平成29年度「教育費負担の実態調査結果」をもとに執筆者作成

例えば、私立理系大学で自宅通いの場合は、807.8万円が平均となります。大学進学の費用は、入学前の時点で約87万円かかりますので、子どもが高校3年生の時にその分の費用が必要になります。

(2)自宅外通学をした場合

自宅外通学を始める費用は、アパートの敷金や家財道具の購入費で平均約37.5万円、子どもへの仕送り額は年間約93万円が平均となります。

教育費の備え方は節約が1位

進路により費用の金額や備え方はご家庭により様々ですが、具体的にどのように備えていくのがよいのでしょうか? 日本政策金融公庫の同調査によると、上位5項目は下記のようになります。

<教育費の捻出方法>

捻出方法割合(%)
教育費以外の支出を削っている(節約)30.4%
預貯金や保険などを取り崩している22.8%
子どもがアルバイトしている19.4%
奨学金を受けている19.0%
残業時間やパートで働く時間を増やすようにしている9.7%

出典:日本政策金融公庫平成 29 年度「教育費負担の実態調査結果」をもとに執筆者作成

捻出方法は、家計の節約が1位ですが、2位の預貯金や保険についても、大学進学までの間に家計から捻出した結果が預貯金や保険の積立になると考えられます。つまり、多くのご家庭が教育費を家計から捻出していることが伺えます。

また、上記5項目の中で、子どものアルバイトの割合は減少傾向、一方、節約の割合は増加傾向にあります。大学進学後にアルバイトで肝心な勉学がおろそかになっては意味がないですからね。

ではパパやママはいかにして家計を見直せば良いのでしょうか?

家計の見直し方法と先取り貯金

大学に進学する割合は、短期大学も含め2人に1人と言われています。ですので、子どもの教育のためにも早めに準備することが、無理なく備えるための第1歩となります。

家計の節約の面では、通信費・保険・住宅ローン・光熱費などの固定費を見直すこと。ふるさと納税や確定拠出年金などで節税をすることにより手取り収入を増やすこともできます。

日々の買い物に関しては普段レシートをためておいて、半年分を一気に振り返りましょう。買い物をした日には「必要」と思って買ったものやサービスであっても、時を経て半年後に振り返ることで冷静に「無駄な買い物」を見つけることができます。浪費が気になる方は、実践してみてくださいね。

もちろん、家計を見直した分を使ってしまっては貯金ができません。「先取り貯金」をすることで、計画的に子どもの教育費を貯めることができます。子育て世帯で貯金が堅実にできている方の多くは先取り貯金を実践しています。先取り貯金とは、収入から先に貯金を引いて、残りで生活する方法です。

子どもが高校3年生になったらすること

そして子どもが高校3年生になれば、いよいよ受験費用と入学金が必要になります。受験スケジュールもAO入試など早く始まる場合もありますので、それまでに現金の確保が必要になってきます。

<子どもが高校3年生になったらすること>

1) 学校での奨学金説明会に参加する
2) 学資保険などの保険の満期時期を確認する
3) 子どもが受験しそうな大学の費用を具体的に確認する
4) 高校3年生で必要な現金を用意する
5) 現金が乏しい場合は、保険の契約者貸付制度や教育ローンなどの情報収集をする

大学費用において、万一家計や預貯金から捻出できない場合は、奨学金を借りるなど対策が必要です。奨学金の説明会は、各学校で春頃実施することが多いです。子どもが通っている高校に問い合わせをして、奨学金を借りる予定のご家庭は必ず参加できるように仕事を調整しましょう。

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