2018/05/18 06:30

“株主優待+配当利回り”で魅力の「厳選2銘柄」を診断

“株主優待+配当利回り”で魅力の「厳選2銘柄」を診断
“株主優待+配当利回り”で魅力の「厳選2銘柄」を診断

日本の株式市場には、世界的に見ても珍しい制度が存在します。上場企業が株主に感謝の意を込めて贈り物をする「株主優待制度」。株主に「お中元」や「お歳暮」を贈るようなものです。

本来であれば、企業は株主に対して配当金を支払うことで利益還元するのが筋です。ところが、日本の個人株主の一部に、お金をもらう以上に贈り物(株主優待)を喜ぶ傾向があることから、この制度が存続・発展しています。

とても魅力的な制度なので、積極的に活用したほうがいいでしょう。と言いつつ、優待大好き投資家の中には、優待内容しか見ないで銘柄を選ぶ傾向があるので注意が必要です。

優待狙い投資の落とし穴

株主優待狙いの投資をするうえで、前提として心に留めておくべきことが3つあります。

(1)業績や財務に問題のある銘柄は、優待が魅力でも投資を避けるべき。
(2)短期的に株価が急騰している銘柄は、投資を避けたほうが無難。
(3)優待だけでなく、配当利回りも見るべき。

そのうえで今回強調したいのは、「配当利回りも考慮して、総合的に有利な銘柄を選ぶ」ことです。優待で人気の銘柄には、配当利回りの低い銘柄がたくさんあります。一方、配当利回りが高い銘柄には、優待を実施していない銘柄が多数あります。優待だけ見て銘柄を選ぶのは、合理的な投資とはいえません。

理想としては「株主優待と配当利回りが両方とも魅力的な銘柄」を選んだら良いのですが、現実は意外とありそうでありません。配当利回りの高い会社は「株主への利益還元は配当金で行うべき」という考えを持っていて、株主優待を導入していない企業が多いからです。

ただし、中には優待も配当も魅力という銘柄もあります。私が注目しているのは、日本たばこ産業(JT)と、KDDIです。

JTの投資魅力

JTは12月決算銘柄です。中間決算期末(6月末)と本決算期末(12月末)に、配当金と株主優待品を得る権利が確定します。予想配当利回りは、5月16日時点で4.9%です。

予想配当利回りの水準はとても魅力的ですが、それだけではありません。6月末と12月末の株主に、自社製品を贈る優待も実施しています。

JTの自社製品というと、たばこかと思う人がいるかもしれませんが、そうではありません。ご飯の詰め合わせ、水の詰め合わせ、または東日本大震災や熊本地震の復興支援に対する寄付などから選ぶことができます。なお、優待内容は、予告なく変更されることがあります。

実は、株式市場でJTは不人気です。国内の喫煙者減少が不安材料となっています。飲食店での受動喫煙を減らすため、3月に喫煙制限を強める閣議決定がなされたことが逆風です。東京都は、さらに制限を強める「受動喫煙防止条例」の設定を検討しています。

次世代たばこで出遅れ、国内で米フィリップモリスの「アイコス」に水をあけられていることも不安視されています。そこで、JTは次世代たばこ「プルームテック」を拡販し、これから巻き返しを図るところです。

しかし私は、安定高収益の好配当利回り株として評価しています。実際には、国内のたばこ事業は、喫煙者が減っても継続的に値上げすることで収益を維持してきました。少数事業者が独占的に供給している製品では、通常、一方的値上げは独占禁止法の観点から認められません。たばこ製品は事実上、その例外となっていると考えられます。

JTの魅力は、財務内容良好で利益率が高いことに加えて、買収巧者であることです。喫煙者が増加している新興国でたばこ会社を次々と買収し、利益を成長させてきました。増配や自社株買いに積極的であることも、評価できます。

KDDIの投資魅力

KDDIは3月決算企業です。中間決算期末(9月末)と本決算期末(来年3月末)に、配当金と株主優待品を得る権利が確定します。予想配当利回りは、5月16日時点で3.4%です。

同社株を保有すると、配当金とは別に、年1回(3月末)に優待品を受け取る権利が確定します。同社が注力する物販サービス「au WALLET MARKET」より、「全国47都道府県のグルメ品」から自由に選べるカタログギフトが贈呈されます。

KDDIは、長期保有の株主ほど優待内容が増加する制度にしています。100株を保有する場合、保有期間5年未満の株主には3,000円相当、5年以上保有すると5,000円相当のカタログギフトが贈呈されます。

株価は携帯電話事業の競争激化懸念で上値が重くなっていますが、業績は好調です。世界景気に影響されずに安定成長を続け、2019年3月期に17期連続の増配を予定しています。

確かに携帯電話収入は減少し始めていますが、通信と融合したライフデザイン事業の利益拡大によって、成長を続けています。これからも安定高収益を維持していくと予想しています。

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