2018/06/20 11:30

年収400万と500万はどのくらい違う?理想のお金の使い方

年収400万と500万はどのくらい違う?理想のお金の使い方
年収400万と500万はどのくらい違う?理想のお金の使い方

国税庁の民間給与実態統計調査(2016年)によると、給与所得者の平均給与は422万円。年収400万円なら、ごく平均的な生活水準になるでしょう。いわゆる人並みの暮らしができそうです。この年収が、もしも500万円になったとしたら、暮らし向きはどのように変わるのでしょうか。100万円の差がもたらすインパクトは決して小さくありません。趣味やレジャーに使えるお金が増え、ワンランク上の生活が実現できるでしょう。

しかし、年収が増えたとしても、使い方を間違えて浪費に消えてしまったらもったいないことです。使えるお金が増えたときの、理想的なお金の使い方について考えてみましょう。

年収400万円と500万円の手取りの違い

まず、年収400万円と500万円では、手取り金額はどのくらい違うのでしょうか。30代独身の会社員(東京都)で、給与とは別に、ボーナスが夏と冬あわせて月給の3ヵ月分出るとしてシミュレーションをしてみます。

給与(シングルの場合)

年収400万円 年収500万円
給与の額面金額270,000円340,000円
健康保険13,860円16,860円
厚生年金25,620円31,110円
雇用保険810円1,020円
所得税5,780円8,040円
住民税14,000円19,000円
控除合計60,070円76,030円
手取り金額209,930円263,970円

扶養家族がいないシングルの場合、税金は高めになります。また、社会保険料や住民税は、都道府県によっても異なりますが、手取りの金額は額面の75~80%が目安です。月の手取りは、年収400万円であれば約21万円、年収500万円では約26万円。その差は約5万円です。年収が100万円上がると、手取りは5万円増えるというイメージです。

ボーナス(シングルの場合)

年収400万円 年収500万円
ボーナスの額面金額760,000円920,000円
健康保険37,500円46,000円
厚生年金68,625円84,180円
雇用保険2,250円2,760円
所得税39,305円80,358円
控除合計147,680円213,298円
手取り金額612,320円706,702円

収入が増えると、社会保険料や税金も増えます。そのため、手取り額は年収400万円では約61万円、年収500万円では約71万円となり、その差は約10万円です。

手取り比較

年収400万円年収500万円
年間の手取り合計313万円約383万円

年間の手取り額の合計は、年収400万円では313万円、年収500万円では約383万円、差は70万円になります。

生活費の違いはどこに表れる?

手取り額の違いは、生活費のどのようなところに表れるのでしょうか。月給の13%は貯蓄、35%を住居、残りをその他消費支出とした場合の支出割合から、実際の金額を見てみましょう。

項目構成比(%)年収400万円 年収500万円
食 料153万1500円3万9600円
住 居357万3500円9万2400円
光熱・水道48400円1万600円
日用雑貨24200円5300円
被服・はきもの51万500円1万3200円
保健・医療36300円7900円
交通・通信102万1000円2万6400円
教養娯楽51万500円1万3200円
交際費51万500円1万3200円
その他36300円7900円
貯蓄132万7200円3万4300円
合計100.020万9900円26万4000円

(総務省「家計調査報告書(家計収支編)2017年」を参考に筆者作成)

生活費は月給でまかない、ボーナスは大きな買い物や、将来のための貯蓄にまわすようにするのが堅実に貯めるポイントです。勤務先の業績によっては、ボーナスの減額もありえますので、ボーナスをあてにして生活費を支出するのはリスクがあります。そこで、年収ごとの手取り月給から、生活費を計算しました。年収400万円でも生活していけますが、やはり500万円にアップするとゆとりが生まれます。

年収がアップしたら、生活費アップより貯蓄額アップ

年収がアップしたからと言って、生活費までアップさせるのは得策ではありません。確かに、食費や日用品など、今までより少し良いものが買えると嬉しいものですが、その喜びは最初だけ。その後は、「いつものお値段」として慣れてしまいます。生活水準を安易に上げてはいけない、と言われる理由がここにあります。

生活水準を上げても、喜びはつかの間にもかかわらず、お金はなくなります。しかも、一度上げた生活水準を下げるのは、本当に大変です。ですから、年収が400万円から500万円にアップした時の正解は、生活費は変えずに貯蓄を増やす、というものです。

さきほどの表の通りなら、年収400万円の貯蓄額は月2万7200円ですが、年収500万円になれば月8万1300円の貯蓄ができるのです。1年続ければ、合計で97万5,600円。約100万円が貯められる計算です。ボーナスを半分貯蓄にまわせば、さらに増えて約133万円です。

預金よりも投資で、資産形成のスピードアップ

生活水準を上げずに頑張った結果、手元に残った133万円を、定期預金に入れっぱなしにしていてはもったいない。大手銀行では、定期預金の金利は0.01%。これでは1年預けてもたったの105円程度しか増えません。そこで、資産形成のために投資を選択肢に入れましょう。

○NISA、つみたてNISA

NISAとは少額投資非課税制度のこと。NISAは年間120万円までの資金で投資した時の利益に対し、税金がかからないメリットがあります。つみたてNISAなら年間40万円までの資金です。低リスクの商品がラインナップされているので、投資初心者にも始めやすくなっています。

○iDeCo

iDeCoは、個人型確定拠出年金のことです。基本的に、日本国内在住のすべての成人が加入できる年金制度です。加入者は毎月決まった金額の掛け金を積立て、金融商品で運用、60歳以降に受取る仕組み。掛金は全額所得控除になり、所得税と住民税が安くなります。

○不動産投資

住宅を購入したいと思う人は少なくないと思いますが、自分が住むだけではなく、投資物件として考えると、また違った視点で物件選びができるでしょう。駅に近く、買い物に便利、病院があり、しっかりとした構造の物件なら価値が下がりにくく、賃貸にも出しやすい利点があります。

さらに年収アップを狙う自己投資

さて、年収が増えると、生活必需品だけではなく、欲しいものを購入するゆとりが生まれます。せっかく稼いだお金なら、楽しみのために使うのもいいのですが、さらに年収アップを目指すことに使うことも考えてみてはいかがでしょうか。つまり、スキルアップのための自己投資です。

身近なところでは、本を読んだり、スキルアップに役立つセミナーに参加したりすることです。これなら数千円程度からできるでしょう。また、資格をとるのもいいでしょう。資格の取得は、現在の勤務先での収入アップだけではなく、転職の際にも有利になります。ポイントは、稼げる資格を選ぶこと。人気の資格が、収入に結びつくとは限りません。自分の強みとしてアピールできる資格、企業のニーズに合った資格を選びましょう。

○TOEIC

英語のスキルをはかるTOEIC試験のスコアは、必要とされる企業が増えています。転職に役立つのは700点、もしくは800点以上。英会話教室にはTOEICコースが設けられているところが多く、費用は20万円前後からが目安のようです。

○MBA

MBAとは、ビジネススクール(経営学の大学院)の修了者に与えられる学位のこと。取得は、欧米に留学する方法だけではなく、夜間や通信教育でも可能です。夜間・通信教育は、仕事を続けながらでも勉強が可能で、費用は留学と比べればリーズナブルで100万円程度からです。

年収が増えたら、増えた分だけ使ってしまうより、さらに収入がアップするような使い方がオススメです。金融商品の投資も自己投資も、目的を実現できるよう無理のない計画をたてることが大切です。

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