2018/06/16 18:30

ローン返済で家計は赤字、それでも奨学金は利用させたくない

ローン返済で家計は赤字、それでも奨学金は利用させたくない
ローン返済で家計は赤字、それでも奨学金は利用させたくない

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は横山光昭氏がお答えします。

2人目の大学進学を控えています。ですが、教育資金が足りません。1人目の時は教育ローンを利用したので、今回も教育ローンを検討しています。ですが、現在の家計は1人目のローン返済に加えて、住宅ローン、カーリースなど固定化した支払いが多く、赤字気味です。しばらく支出を減らすことは難しい状況だと思うのですが、削減できるところを見つけ、新しくローンを組んでも返済できるような家計を作っていきたいです。教育費については、公平でありたいので、奨学金を利用させて1人だけ借金を背負わせるようなことはしたくありません。私たちの家計状況で削減できる支出を教えてください。

〈相談者プロフィール〉
・女性、51歳、既婚(夫:会社員)、子ども2人(23歳独立・高3)
・手取りの世帯月収:45.2万円
・支出:49.5万
・貯蓄:約200万円
【支出の内訳】
・住宅ローン10.6万円(ボーナス払い併用)
・食費7.1万円
・日用品1.2万円
・自動車リース1.5万円(ボーナス時の支払いあり)
・教育費5.2万円(主に塾代)
・教育ローン返済3.9万円(長女分)
・小遣い7万円(夫5万円、妻1万円、次女1万円)
・その他生活費(水道光熱、生命保険、医療、交通、交際など全体的に)約13万円

横山:ご相談ありがとうございます。教育費についてお困りなのですね。

資金がないのでローンを利用するという考え方は、少し安易な気がします。家計全体を見て、ローンを利用することが最善策なのかどうかを考えていきましょう。

ローンが支出を圧迫、早急に見直しを

支出状況を拝見すると、支出は全体的に多めです。上のお子さんが独立されて親子3人暮らしのはずなのに、食費や日用品代をはじめとした生活費は4人、5人家族と同じような金額になっています。

どう暮らしていきたいかという家族の考え方にもよることなので、ひとえにこれがよいとか悪いなどとは言い難いですが、少なくとも赤字で教育資金が足りていないご家庭には好ましくない支出状況だと思います。

今のままでは、ボーナスで赤字を補填しながら暮らしていることになります。住宅ローンやカーリースもボーナス払いを利用しているので、ボーナスからもほとんど貯蓄ができないのは無理がありません。

お金の使い方や、ローンを利用することについてのそもそもの考え方について、早急に見直し改善する必要があります。

住宅ローンを借り換えた方がいい3つの条件

ローンを組んでしまうと、毎月の返済額を減らすのは難しい場合が多いものです。ですから、何でもかんでもローンを使ってしまうと、毎月の生活費には大きく関係しないローン返済の支出が、収入に対して大きい割合を占めることになるので生活は苦しくなります。

相談者さんの場合はまず、住宅ローン残高と金利を確認の上、借り換えシミュレーションを試して、手数料をかけても借り換えしたほうが得になるかどうか試算してみましょう。

一般的に、「ローン残高が1,000万円以上ある」「金利の差が1%以上ある」「返済期間が10年以上残っている」という3つの条件に当てはまる人は、借り換え費用が掛かっても借り換えをしたほうが得になるといわれています。

そして、借り換え時にボーナス併用払いをしない返済方法をとれると、支払いが安定し、家計のコントロールがしやすくなります。

デメリットも多いカーリース

個人向けのカーリースは、一時「車検や保険もコミコミで、支払いながら自動車に乗ることができる」として、注目を浴びていた時期がありました。毎月の支払いには、車体価格、契約期間中の車検代、任意自動車保険代、オイル交換代などの維持費が含まれています。普通のオートローンよりは月の支払いが高くなりがちですが、車検時期に慌てて費用を準備する必要がないことなどから、好む人も多いようです。

ですが、その毎月のリース金額は、実は車体価格に残価を残して計算しているケースがほとんどなのです。残価設定ローンに似た仕組みです。そのため、契約期間満了時には、「もう一度リースの契約をする」「返却する(差額が発生する可能性がある)」「残価を払って自分の所有物にする」という3つの選択肢がから選ばなくてはいけません。

相談者さんのご家庭はもう少しで契約満了となりますが、新しくローンを組むゆとりはないように思います。毎月の支出を下げるために、自動車の必要度によっては「返却する」か「残価を払って自分の所有物にする」の方法を選択し、ローンを組むことはやめましょう。そうすると、月の支払額は減り、ボーナス払いもなくなります。

分割払いは「支払いが軽くなる」ワケではない

上のお子さんはすでに社会人として独立しているそうですね。家計や教育費が苦しい状況ですから、事情を話し、ローン返済の一部を手伝ってもらえるように相談してみてはいかがでしょうか。

お子さんにお金の相談をするのは心苦しいと思いますが、相談者さんご夫婦は老後資金も心配しなくてはいけない年代です。場合によっては、教育ローンを検討するよりも次女さんに奨学金を借りてもらい、返済方法は今後家族で相談していくとしてもよいと思います。ひとまず目の前の目標は家計の黒字化と貯蓄を増やすことです。

いろいろと整理しなくてはいけないこともあると思いますが、分割で払うことで支払いを軽くしているつもりになることをやめ、しっかりと貯蓄を増やすことを計画していきましょう。

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