2017/07/27 20:45

何もないという最上級の贅沢。高知県四万十川の沈下橋へ

沈下橋に恋をして、高知県にやってきました。

川の増水で橋が沈むことを前提とした沈下橋は、高知の四万十川になんと47本もあります。沈下橋とは、通常の橋(永久橋)とは違い、欄干や手すり、ガードレールなどがない、ただ床だけ! の橋。増水時に流木や土砂が橋桁に引っかかり、橋が壊れたり、川の水がせき止められ洪水になったりするのを防ぐために作られた橋です。

こんなに斬新で潔くシンプルな建築物が他にあったでしょうか。実際に見にいきたくなり、早速飛行機のチケットを取りました。

20170727_chinka1.jpg

高知空港から沈下橋までは、車で移動するのが一番。少々遠いので運転には気をつけます。まずは四万十川の最下流に位置する「佐田沈下橋」へ。四万十川の沈下橋の中でも最長の橋。比較的訪れやすい場所のため駐車場も用意されています。車1台分は通れる幅なのだけれど、ちょっとハンドル操作を誤れば落ちること間違いなし。

20170727_chinka2.jpg

この抜け感が爽快! でも、想像以上に渡るのが怖い。

20170727_chinka3.jpg

足の青色にも釘づけに!

20170727_chinka4.jpg

橋の傍らで海老漁の準備をするおっちゃん。四万十川といえば天然ウナギのイメージが強く、海老も釣れるのだと驚き。

20170727_chinka5.jpg

どこまでも澄んだ川。「佐田沈下橋」からは屋形船に乗ることもできます。

海老の漁をしているおっちゃんが「わざわざこんな所に何しに来たんや、他に行くとこあるやろに。」と話しかけてきました。沈下橋への想いを熱弁するも、地元の人にとっては沈下橋が日常の一部なので、なかなか理解してもらえない。いまとなっては建築基準法が変わり、同じような構造の橋はもう建設できないのだと教えてくれました。

もっと素朴な沈下橋を求める方は、さらに上流、山奥に向かいましょう。

20170727_chinka6.jpg

ときどき緊張感の走る看板を目にしました!

車で落ちる人もいるようですが、沈下橋から川遊びで飛び込む人も多いよう。飛び込むときは気をつけましょう。

つづいて、「佐田沈下橋」よりも、上流にある地元の人おすすめの「三里沈下橋」へ。

20170727_chinka7.jpg

橋の幅がさらに狭くなり、素朴な風情がある「三里沈下橋」。

20170727_chinka8.jpg

橋から川を覗き込むだけで、落ちないかドキドキ。

20170727_chinka9.jpg

少しの間でも、バイクや車が何度も躊躇なく通り過ぎていきます。

トラックはさすがに見ていてハラハラしましたが、運転手も慣れた様子でサラリと運転していくのが印象的。あまりの美しさと情緒に「この沈下橋の前に小屋を建てて、仕事部屋を確保したい! 」と思ったくらい。不思議と懐かしさを覚え、空気と景色に心から癒されました

今まで何人の人々がこの橋を渡ったのか。四万十川とともに住む人々にとって生活の一部となっている沈下橋。そして夏の青空と山の緑に川のせせらぎ。何もないという最上級の贅沢がここにあります。

>>【旅するデザイナーの冒険の書】をもっと読む
>>旅するデザイナー冒険の書プロローグ

今日の運勢

おひつじ座

全体運

お誘いが多く人気者になれる日。美的センスも冴えるので、華や...もっと見る >