2017/09/12 07:20

レモングラスの香りで脳の血流量アップ。体に届くアロマの力とは?

お部屋をいい香りで満たしたり、精油でゆっくりマッサージしたり、リラックスタイムの必需品になっているアロマ。実は、心をほぐすだけじゃなく、体にも良い作用があるようです。

医療の世界で応用されるアロマの力

『〈香り〉はなぜ脳に効くのか アロマセラピーと先端医療』(NHK 出版)の著者、星薬科大学塩田清二先生によると、近年、精油を医療で応用し、治療に役立てる"メディカル・アロマセラピー"が本格的になってきているのだとか。

メディカル・アロマセラピーは、西洋医学では治りにくい・予防しにくい疾患や症状に対しての代替補完医療として導入されています。例えば婦人科では、更年期障害月経困難症の症状がある女性に、西洋医学での治療とクラリセージの精油を使った足浴などを組み合わせています。クラリセージに含まれる、スクラレオールという成分が、女性ホルモンのエストロゲンに似た構造を持ち、これがホルモンバランスを整えるのです。ほかにも、がん患者の不安感やうつ症状、疼痛などの改善高血圧、脂質異常症など動脈硬化に関連する疾患アレルギー疾患などの改善にも役立てられています。

(「太陽笑顔fufufu」より引用)

ホルモンバランスやアレルギーの治療にも使われるとは驚き。癒し系だと思っていたアロマへのイメージが、積極的に攻めるイメージへと変わってきました。さらに、いま最も期待が寄せられているのが認知症の予防・改善への作用なのだそう。

アルツハイマー型認知症の患者は、初期の段階で嗅覚障害が現れることがわかっています。これは、嗅覚ではなく、香りの信号を受け取る脳が衰えているサイン。香りの刺激は、変性が起こっている大脳辺縁系へ直接届けることができますから、アロマセラピーで機能が衰えてきた脳の部分を活性化させ、認知機能を向上することができると考えられるのです。

(「太陽笑顔fufufu」より引用)

ある香りを嗅いだ瞬間、忘れていた風景や人物のことを急に思い出したという経験は何度もあります。それが医療として応用されていると知ると、あらためてアロマの力を見直します。さまざまにある精油のなかで、認知症の予防・改善に効果が期待されているのは、レモンやグレープフルーツなどの柑橘系の香りだと先生。

特にレモングラス。レモングラスには交感神経(身体を活発に活動させるときに働く神経)に働きかける作用があり、活性化させると心臓の働きがよくなり、血管が収縮して脳に血液が素早く送り込まれます。それによって脳に必要な栄養が届けられますから、脳の機能が改善すると言えます。

(「太陽笑顔fufufu」より引用)

今後、セルフメディケーションとして重要になってくるというアロマ。日々の生活の中でうまく取り入れていく方法が知りたいです。

日常生活でのアロマの上手な取り入れ方

アロマの日常的な取り入れ方としては、ディフューザーを使った芳香浴が簡単でおすすめのようです。精油を数滴を入れて、空間に香りを漂わせるだけ。また、ティッシュに数滴含ませて鼻に近づけて深呼吸し、そのまま室内に置いておくだけでもOK。ただし、いくつか注意したい点もあります。

芳香浴の注意点

・使う精油は、茶色や青色の遮光瓶に入っていて、エッセンシャルオイル(精油)と記載があるものを選ぶ。植物の学名、原産国、抽出部位、抽出方法が記載してあるものが安心。価格が安過ぎるものは、アルコールで薄めたり、人工的に作った香り成分が混ざっている可能性があるので注意。

芳香浴の時間は日中に1日1~2時間。それ以上だと頭痛の原因になるほか、その香りに慣れてしまうと刺激にならないので、使用時間を守ることが大切。体調は日々めまぐるしく変わりますから、同じ精油でも「いい香り」と思えない日もあります。そんな日はアロマセラピーを中止しましょう。

・精油は紫外線や酸素、高温、高湿度に影響を受けやすく、劣化が早まります。使用後はキャップをしっかり閉めて、冷暗所に保管を。開封後半年~1年で使い切るようにしましょう。

柑橘類の栽培は簡単ではありませんが、レモングラスならベランダでも育てられます。水やりなど毎日のお手入れで、生きた香りに触れるのもよさそう。好きなときに、好きだと感じるいい香りで健康管理ができるアロマセラピー。これから積極的に取り入れてみたいです。

[太陽笑顔fufufu]

image via shutterstock

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