2017/11/02 21:45

菅田将暉とヤン・イクチュン、裸の肉体から魂が透ける痛くて切ない青春映画『あゝ、荒野』【さぼうる☆シネマ】

「風味、味わい」のような意味を持つ"saveur"をちょっと和風に発音しての、さぼうる。雑食系映画紹介人、松本典子がオススメ映画をお届けします。連載8回目は『あゝ、荒野』を。新宿、ボクシング、原作は寺山修司......って、ヘルスコンシャスなMYLOHASにフィットするわけ? と訝られそうですが、肉体の変化が心のそれと劇的にリンクしていく主人公たちの行く末を、カラダに意識的である皆さんにぜひ見届けて欲しいな、と。

寂しさ、痛み、憎しみに満ちた人生を
ボクシングを通して変えたいと願うふたり

そろそろ冬に突入しそうな今日この頃、温かさが恋しくなるのにあえての荒野ですよ、『あゝ、荒野』。実人生ではあまり味わいたくない"荒野"ですが、青春映画としてこれ、類い稀ない熱量を放っている快作です。主役を演じた菅田将暉とヤン・イクチュンがとにかくいい、良すぎます。『そこのみにて光輝く』(2014)や『溺れるナイフ』(2016)で刃物のようなキレッキレの危うさをすでに放っていた菅田将暉だし、初監督作『息もできない』(2009)で演出の才能のみならず主役として圧倒的な存在感を示していたヤン・イクチュンですから相当な期待はして臨みましたが......予想を超えた彼らでした。

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