家の壁から突然“キノコ”が生えてきた…!?「びっくり」「たくましい」、専門家に聞く
家の壁に「キノコ」が生える現象について先日、SNS上で話題になりました。体験談によると、一般的な住宅の壁や天井、バスルームなどから突然、キノコが生えてくることがあるといい、中には壁紙を突き破ったり、雨漏り後に押し入れの中に生えたりするケースがあるとのこと。SNS上では「びっくり」「昔住んでいた家で生えたことある」「湿気のせい?」「キノコたくましいな」など、さまざまな声が上がっています。
家の中に突然、キノコが生えてくるのはどうしてでしょうか。オトナンサー編集部では、日本きのこ学会の吹春俊光さん(野生きのこ担当・千葉県立中央博物館研究員)に聞きました。
■家屋腐敗の危険信号、人体に影響なし
Q.住宅の壁やバスルームなどにキノコが生える原因について教えてください。
吹春さん「家の材木から発生するのは『木材腐朽菌』と呼ばれるキノコです。キノコは乾燥した場所には生えない(生えにくい)ため、住居内に生えた場合『排水が悪い』『水道などからの水漏れ』『雨漏り』『日常的に水がかかる環境』などが原因と思われます。水分が過剰になると、キノコだけでなくシロアリ類の標的にもなり危険です。