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2019/09/30 07:00

結局、人を癒やすのは人だ、という医療の原点について

諏訪中央病院名誉院長の鎌田實医師
諏訪中央病院名誉院長の鎌田實医師

 ベストセラー『がんばらない』で知られる諏訪中央病院名誉院長の鎌田實医師だが、患者になった医師の著書を読み、その人と話したことで、患者としての「がんばる」意味について改めて考える機会を得た。「人を癒やすのは人」、という医療の原点へ思いをはせるきっかけとなった出来事について、鎌田氏が綴る。

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 医師が患者になったとき、患者の苦しみや痛みを、身をもって体感し、多くのことを学ぶ。

 三重県で緩和ケアに取り組んでいる大橋洋平医師(55)は、2018年6月、消化管からの大量出血で緊急入院し、胃に悪性の腫瘍が見つかった。消化管間質腫瘍「GIST(ジスト)」。10万人に1~2人といわれる希少がんだった。手術で胃をほぼ全摘し、抗がん剤の治療を受けた。100キロあった体重は40キロも落ちたという。

 終末期のがん患者を支える緩和ケア医として、だれよりも患者やその家族に寄り添えるという自負があった。しかし、そんなものは「幻想にすぎなかった」と言う。

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