2017/05/27 07:00

【著者に訊け】辻村深月氏 傑作長編『かがみの孤城』

辻村深月氏が『かがみの孤城』を語る
辻村深月氏が『かがみの孤城』を語る

【著者に訊け】辻村深月氏/『かがみの孤城』/ポプラ社/1800円+税

 世界がまだ家と学校くらいでしかなかった10代の頃。「ここではないどこか」を切実に夢想した、全ての元少年少女に贈りたい物語だ。直木賞作家・辻村深月氏の最新刊『かがみの孤城』。主人公〈安西こころ〉は、入学早々、いじめを受け、不登校になった中学1年生。両親が勧めるフリースクールにも通えずにいたある日、自室の鏡が突然光り、彼女は奇妙な世界に誘われる。

 そこには狼の面をつけた少女・自称〈オオカミさま〉と、やはり学校に行っていない6人の男女がいた。全員の個室もあるその城で、7人は願いを1つだけ叶えられる〈願いの鍵〉を探すよう命じられ、期限となる翌年3月までの約1年間を共に過ごすのだ。

 誰かが願いを叶えた瞬間、3月を待たずに城は消えるというが、中学生にとって1年は驚くほど長い。それは成長するには十分な時間だったが、私たちはそんなことすら忘れていたのか?

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