2017/06/05 16:00

シロツメクサの思い出 おばあちゃんの笑顔と果たせない約束

シロツメクサの思い出を41才主婦が回想(写真/アフロ)
シロツメクサの思い出を41才主婦が回想(写真/アフロ)

 作家・佐藤愛子さんはベストセラーエッセイ集『九十歳。何がめでたい』で〈当たり障りのない人生なんて、たとえ平穏であったとしてもぬるま湯の中で飲む気の抜けたサイダーみたいなもの〉と綴っている。時に人生には、深い後悔が教えてくれることもある。41才の主婦はそんな思い出を語ってくれた。

 * * *
「明日絶対作ってね、約束よ」

 そう言って走り去る私に、おばあちゃんは笑顔で手を振ってくれました。その姿は今でも忘れられません。なぜ、あの約束を私自身が破ってしまったのか…と。

 小学3年生の時のこと。クラスに馴染めなかった私は、いつも近所の小さな公園でひとり、遊んでいました。園内のベンチには必ず、おばあちゃんが座っていて、時折私に話しかけてくれました。

 そのうち、草笛の吹き方や笹舟の作り方まで教わるように。私は次第に公園に行くのが楽しみになりました。そんなある日、おばあちゃんからシロツメクサの冠の作り方を教えてもらうことになったのです。学校が終わると私は、走って公園に向かいました。

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不安から暴走してしまうかも。自分がダメだと思ったら、親しい...もっと見る >