2017/07/29 16:00

75歳以上では抗がん剤未使用のほうが長生きというデータあり

 他の治療薬と組み合わせると死亡リスクが増す抗がん剤もある。『米国医師会雑誌』(JAMA)に掲載された論文によれば、がんの増殖や転移に関与する部分のみを攻撃する分子標的薬の「ベバシズマブ」と他の薬を併用すると、患者の死亡リスクが高まった。

 1万人を超す乳がん患者や肺がん患者を対象にしたこの調査では、他の薬のみを服用した患者と比べて、ベバシズマブを併用した患者が致死的な副作用で死亡するリスクが33%高くなった。とくに「タキサン系薬剤」や「プラチナ系薬剤」をベバシズマブと併用すると最もリスクが増加した。

「薬同士が干渉し合って悪い症状が生まれることもあります。こうした併用の害も、長期間にわたって薬の効果を経過観察しないと見えてきません」(長尾医師)

 一方でベバシズマブは、がん周辺における新しい血管の生産を遅らせる作用があり、日本では治癒切除が不可能な進行・再発の大腸がんに適応となる。効能と副作用のプラスマイナスを医師が適切に判断する必要のある薬といえる。

※週刊ポスト2017年8月4日号

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