2017/08/11 16:00

歩いて日常生活送れる高齢者 焦って人工関節にする必要なし

人工関節の手術を受けるかどうかは慎重に
人工関節の手術を受けるかどうかは慎重に

 病の原因を直接取り除く「手術」は医療における最も基本的な治療方法であり、その「効果」は立証されている。

 がん治療でも、放射線治療の進歩、抗がん剤の開発が進んでいるとはいえ、「切れる」のであれば、外科手術は依然、医師にとって第一の選択肢といえる。しかし、高齢者の場合、がんの発症部位によって効果の高い手術、低い手術があることがわかってきている。前立腺がん・咽頭がんでは、手術の有無による5年生存率の差がほとんど見られない。そして、がん以外にも高齢者が慎重に検討すべき手術がある。

◆脊柱管狭窄症、頸椎症

 高齢者に非常に多い病気だが、医師の腕や手術方法によって予後は大きく変わってくる。医療ジャーナリストの油井香代子氏が解説する。

「筋肉まで剥がす頚椎後方手術は高齢者には負担が大きく、たとえば“手のしびれは治ったが肩や首に痛みが出た”など術後に別の症状が出る可能性がある。同じ手術でもできるだけ低侵襲の治療法を検討したいところです。たとえば頸椎症では『選択的椎弓形成術』という手術がある。首の後方の筋肉の損傷を最小限にでき、早期退院が可能なので高齢者向きです」

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