2017/08/20 16:00

「コンビーフは賞味期限を過ぎてからが美味い」説もある

「食品ロス」問題を考える(写真:アフロ)
「食品ロス」問題を考える(写真:アフロ)

 食品が食べられずに廃棄される「食品ロス」の削減に、自治体、スーパーなどが取り組んでいる。だがいちばん意識を持たなければいけないのは、消費者ではないだろうか。食文化に詳しい編集・ライターの松浦達也氏が解説する。

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 気温、湿度とも高い夏場は、食中毒や賞味期限にも敏感になる季節だ。だが、賞味期限/消費期限問題には、相反するもうひとつの側面もある。食べられるにもかかわらず廃棄される食品──いわゆる「食品ロス」問題だ。

 まず押さえておきたいのは「賞味期限」と「消費期限」の違い。賞味期限は劣化が比較的遅い食料品について「おいしく食べられる期限」を示したもの。缶詰やインスタント麺、スナック菓子など加工食品と、卵、牛乳、納豆など一部の生鮮食品への表示が義務づけられている。一方、消費期限はパックされた魚や肉、惣菜、弁当、サラダなど、劣化の早い食品が対象だ。

 ざっくり言うと賞味期限はおいしさを担保し、消費期限は安全を担保する。実はこの表示義務は1995年にそれまでの「製造年月日」から「期限表示」へと変更されたもので比較的歴史は浅い。21世紀に入ってからも、食品メーカーや飲食店の表示偽装問題が起きるたびに、名称・制度の変更や「製造年月日」の表示復活が話題にのぼったが、現在に至るまで制度自体の大きな変更には至っていない。

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