2017/08/27 16:00

介護放棄 介護施設職員も危惧する、その悲劇的な実態

家族なら必ず介護すると考えるのは過去の話
家族なら必ず介護すると考えるのは過去の話

 すでに亡くなった父や母の死亡届を出さず、親に支払われる年金や恩給を自分の収入としていた子どもが逮捕された。そんなニュースを聞くようになってずいぶん経つ。最近は、よっぽどの事例でないと報じられなくなっているが、それは、件数が減ったのではなく、珍しいことではなくなったからだ。ライターの森鷹久氏が、事件を未然に防ぎたいと願う介護職の人たちの思いが、家族による介護に対して無力な制度に阻まれる現実を追った。

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「自宅床下から見つかった母親の遺体は綺麗に白骨化していて、もはや死亡時期もわからないくらいでした。外傷もなく病死であったと思われますが…。同居していた息子は“気がつかなかった”の一点張り。その後、息子は罪に問われることなくシャバで暮らしているのです」

 超高齢化時代に突入したわが国では、すでに珍しいことではなくなった老人の孤独死。一昨年、関西某県で発生した事件について、警察幹部は冒頭のように述べ、下唇を噛みしめる。

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