2017/08/25 11:00

【著者に訊け】松永正訓氏 呼吸器の少年のノンフィクション

『呼吸器の子』を上梓した小児外科医の松永正訓氏
『呼吸器の子』を上梓した小児外科医の松永正訓氏

【著者に訊け】松永正訓氏/『呼吸器の子』/現代書館/1728円

【内容】
 先天性代謝異常のゴーシェ病患者の凌雅(りょうが)くんは、小児外科医の著者にとっても、自宅で人工呼吸器をつけて暮らす例は見たことがないという最重症の障害児。2才までの命という宣告を受けながら、両親と姉に囲まれ、ヘルパーや看護師、教師などさまざまな人の支援を受けて、14才の誕生日を迎える。両親はもとより、かかわる人々にインタビューし、障害児の生と死、日常を見つめながら、人が生きるとはどういうことなのか、人間とは何かを探っていく。登場するすべての人の自然な態度と、真のやさしさが胸に染み入るノンフィクション。

 * * *
 昨年7月に起きた相模原市の障害者大量殺傷事件の容疑者は、凶行に至った動機を、こんな言葉で語った。「障害者は生きていてもしかたがない」「障害者は不幸を作ることしかできない」──果たしてそれは本当か。

 小児外科医・松永正訓さんの最新作『呼吸器の子』の主人公・凌雅くんは、最重症の障害者だ。容疑者からすれば、凌雅くんもまた「不幸を作る」存在なのだろう。しかし、と松永さんは言う。

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