2017/08/30 07:00

がん患者がすがる「免疫療法」、医師同士は競合を詐欺師扱い

 患者たちは身を乗り出してスライド画像を見つめる。説明会の終わり、特任教授は意外なことを口にした。

「“彼ら”は、うまいこと宣伝をやるんで、私は詐欺師と呼んでいます。“彼ら”は、効果が出たという画像すら偽造しますからね」

 詐欺師と揶揄された“彼ら”とは、他の免疫クリニックのこと。だが、後に別のクリニックの説明会でも全く同じセリフを聞いた。互いが互いを詐欺師と罵る異様さがある。説明会後、半数の患者が外来の予約をしていた。この免疫療法を受けるつもりらしい。費用は1クール(約3か月)200万~300万円。これを何クールも続ける患者も多い。

 ちなみに寄附講座は企業や団体によって経費が賄われる講座。その特任教授とは、民間企業などの資金で確保されるポストともいえる。調べてみると、特任教授は医師免許を持たない歯科医だった──。

“早期発見すれば、がんは治る時代”といわれるが、今も日本人の死亡率1位。罹患率は5割だから、誰もが直面しうる病気だ。最も進行したステージ4では、抗がん剤治療が中心となるが、強い副作用や耐性が出て効かなくなってしまうことも多い。

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