2017/09/03 16:00

【著者に訊け】田中兆子氏 連作短編集『劇団42歳♂』

「私自身、お芝居の経験はないんですが、一時は戯曲教室に通ったりもしていて、その頃に垣間見た演劇人の会話力の高さが小説に使えそうだったんですね。

 ほら、男の人って自分のことをほとんど話したがらないでしょう? 女性同士は夫とのセックスレスでも何でも話すけれど、男性は『実は俺、EDでさ』なんて意地でも言わない(笑い)。その点、演劇人は議論好きですし、演劇論や役の解釈に絡めてどんどんホンネを語ってもらおうと思って。

 しかも執筆開始当時、イチロー選手とか木村拓哉さんが41、42歳だったんです。42といえば肉体的にも社会的にも現役の曲がり角ですし、成功した人もそうでない人も全員が1章ずつ主役になれる群像劇を書いてみようと思いました」

 名古屋市内の鳥料理屋に4人が集まったのは4月半ばのこと。元レポーターの若い妻をもつ松井は遅れて来るなり〈岩清水イジリ〉を始め、同じ未婚でも小柳はモテる未婚。元芝居仲間の妻〈衿子〉との間に2人の息子がいる僕は、職場の後輩〈真由〉と不倫中だ。

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