2017/09/28 07:00

雪舟“幻の真筆”発見 専門家が真筆と確信したポイント

50人を超す報道陣も新発見に沸いた
50人を超す報道陣も新発見に沸いた

 国宝指定の作品が6点と最多を誇り、日本の美術史上一番のビッグネームである雪舟(1420~1506?)。その雪舟が描き、長らく行方不明だった“幻の真筆”が発見された。美術史家・美術評論家で明治学院大学教授の山下裕二氏が語る。

「今回新たに見つかったのは、団扇形の『倣夏珪山水図(ほうかけいさんすいず)』。中国・南宋時代の画家、夏珪に倣って描かれた山水図です。雪舟による団扇形の倣古図は、江戸時代の狩野派の画家・狩野常信の模本『流書手鑑』によって、少なくとも12点あることが知られ、これまでに6点確認されています。

 7点目となる今回の作品は昭和8年に売り立てに出て以来、行方がわからなくなっていた貴重な1点。存在そのものも研究家などごく一部の人にしか知られておらず、非常に価値のある大発見です」

 大学時代から約40年間、雪舟の研究を続けてきた山下教授は、ひと目で雪舟の真筆と確信した。

「決め手になったのは、『流書手鑑』です。狩野常信は雪舟の落款の書体に至るまで忠実に模写していて、これまで確認されている雪舟の原本6点とも酷似している。今回の『倣夏珪山水図』にも、常信の模本と同様の距離感が認められました。団扇の枠の上部を見ると、新発見の『倣夏珪山水図』は波打つようなよろよろした線ですが、常信の模本では几帳面な線です。これがかえって疲れてしまったリアルな息遣いを感じさせ、雪舟の真筆であることを物語っているのです」

今日の運勢

おひつじ座

全体運

何かと目立つ今日のあなた。カリスマ的に見られがち。思いっき...もっと見る >