2017/10/08 16:00

「使いこなすのが難しい調味料」酢がようやく復権の兆し

酢はうまく使えば料理を抜群に引き立てる(写真:アフロ)
酢はうまく使えば料理を抜群に引き立てる(写真:アフロ)

 10年間のデータの変遷を見るだけでも驚きを隠せない。食のトレンドはかくも大きいものだと実感させられる。食文化に詳しい編集・ライターの松浦達也氏がレポートする。

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 醤油に味噌、日本人にとって欠かせない調味料はあまたある。酢もそのひとつ。日本食を象徴する鮨を例に挙げるまでもなく、餃子など身近な食べ物の調味にも欠かせない。

 にも関わらず、家計における酢への支出が近年、激減している。総務省の家計調査(総世帯)で酢への支出を見ると、2006年から2015年までの10年間で酢への出費は40%も少なくなっている。2006年には年間1288円を酢の購入に充てていたのに、2015年にはその金額は774円にまで落ち込んだ。

 2014年のミツカンの「和食と、和食に欠かせない調味料」調査でも、調味料のさしすせそ(砂糖、塩、酢、醤油、味噌)のなかで一番使わないのが酢(69.2%)という結果に。全体の約半数が「今後上手に使いこなしたい調味料」「使いこなすのが難しい調味料」として酢を挙げたという調査結果を踏まえ、使いたくないのではなく、使いこなすことができていない調味料だと位置づけている。

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