2017/10/27 16:00

【著者に訊け】デビュー10年、節目の作品 桜木紫乃さん

『砂上』を上梓した作家の桜木紫乃さん
『砂上』を上梓した作家の桜木紫乃さん

【著者に訊け】桜木紫乃さん/『砂上』/角川書店/1620円

【本の内容】
 デビューして10年。「1本1本デビュー作みたいな気持ちで書いて来た」と言う桜木さんが、読んだ人に登場人物の心の動きが理解してもらえるか「いつも以上におっかなかった」と話す本作。主人公はいつか作家になりたいと夢見る柊令央。彼女のもとに女性編集者が訪れて、人生は少しずつ形を変えていく。母が残した秘密、妹との関係、そして書くことへの執念。作家が目の前の出来事をどんなふうに見て、小説の糧にするのか、心情が描かれる。

 デビュー10年の年に発表した作品は、書き手と編集者をめぐる物語になった。

「10年を意識して題材を決めたわけではないんですが、結果的に節目になる一冊となりました。これまで私を担当してくれた歴代担当者へ『ありがとう』の意味も込められています」(桜木さん、以下「」内同)

 北海道・江別の町に暮らす柊令央は40歳。元夫からの慰謝料と、幼なじみの経営するビストロでのアルバイトで何とか生活している。ひそかに小説やエッセイを書いて出版社の賞に応募している令央のもとに東京から編集者が訪ねてくる。小川というその女性編集者は、令央の書くものに「主体性がない」と厳しいことばを浴びせつつ、小説を書くようにいざなう。

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