2017/11/11 07:00

立ち食いそばが進化「茹でたて」「揚げたて」「ゆったり」へ

稲浪のパクチー天そば(冷やし) 450円
稲浪のパクチー天そば(冷やし) 450円

 東京は立ち食いそば天国。どの駅の近くにも気軽に立ち寄れる店がある。近年は自家製麺や出汁にこだわる店も登場し、「早い、安い、旨い」の中で旨さが格段に向上した。そもそも東京の立ち食いそば店がその数を増やしたのは、昭和30年代の半ばから40年代にかけての高度経済成長期。昼食をとる間も惜しんで働くモーレツな企業戦士たちにとって、早くて安い立ち食いそばはありがたく、たちまち人気を呼んだのだ。

 そこから数えることおよそ50年。立ち食いそば店も大きく様変わりした。かつては立ち食いそばの代名詞であったフカフカの茹で麺は減り、今ではほとんどの店で、茹でたての生そばが食べられるようになった。また、ツユも健康志向のせいか、醤油のきいた甘辛いツユは減り、鰹と昆布の香りや旨味が感じられる、バランスのいいものが増えてきている。

 これは製造技術の進歩もさることながら、なによりも各店が客に「美味しいものを食べてもらいたい」と、努力してきた賜物だろう。やはり立ち食いそばの代名詞だった、カチカチ衣の揚げ置き天ぷらも今は減り、揚げたての天ぷらを提供する店が増えている。町場のそば店と変わらぬ天ぷらそばが、ワンコイン以下で食べられるのだから、贅沢な話である。

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