2017/12/10 07:00

美術家・横尾忠則が語る「我が人生の書」6冊

横尾忠則氏は「生き方に興味があって」本を読む
横尾忠則氏は「生き方に興味があって」本を読む

 少年時代、僕はほとんど本を読みませんでした。両親が尋常小学校しか出ていなくて家に本が一冊もなかったし、僕が本を読んで勉強したことを話すと、両親が寂しがるのです。息子が自分たちの知らないことを知り、どこか遠くへ行ってしまうという思いだったのではないでしょうか。それで一人っ子の僕は本を読まなくなり、代わりに野原や田圃や小川や川で遊びまくっていました。

 例外的に中学時代に読んだのが江戸川乱歩と南洋一郎です。山川惣治さんの挿絵に惹かれ、【1】『青銅の魔人』を手始めに江戸川乱歩の「少年探偵」シリーズを読みました。同時に夢中になったのが、鈴木御水さんが挿絵を描いていた南洋一郎の冒険小説【2】『バルーバの冒険』です。僕の中では、小林少年たちが閉じ込められるお屋敷の地下室と、南洋の密林の洞窟が繋がっているんですね。後に僕が45歳で画家に転向してから、その2つの世界を何度も作品のモチーフにしてきました。いまだに血沸き肉躍る世界です。僕にとって少年性は創作の核になるものです。

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