2017/11/18 16:00

【著者に訊け】原田マハ 日本人画商を入口にゴッホ半生紡ぐ

『たゆたえども沈まず』を上梓した原田マハさん
『たゆたえども沈まず』を上梓した原田マハさん

【著者に訊け】原田マハさん/『たゆたえども沈まず』/幻冬舎/1728円

【本の内容】
 19世紀末のパリ。日本美術を扱う画商の林忠正のもとで働こうと、日本から重吉がやってくる。同じころ、画廊に勤めるテオのもとに、兄で売れない画家のゴッホが転がり込んできた。4人は浮世絵を介して知り合う。才能に恵まれながら不器用にしか生きられないゴッホを3人は陰日向に支えようとするが、彼の絵は世間に受け入れられず…。

 感情をカンヴァスにぶつけるように激しい絵を描くゴッホ。その弟で一流の画廊に勤めるテオ、日本人画商の林忠正と重吉の4人が19世紀末のパリで出会い、友情を結ぶ。原田マハさんの新作は、ゴッホと日本人の交流を描いた意欲作だ。

「始まりは、日本人はなぜモネやルノワールなどの印象派やゴッホの絵が好きなのか、という長年の疑問でした」

 調べてみると、19世紀末のヨーロッパで日本美術ブームが起こり、浮世絵を見た印象派の画家やゴッホが、極端な遠近感などの日本の画法を自分の絵に取り入れた。それで日本人は彼らの絵に自らのDNAをかぎとり、心地よく感じるのかもしれない。当時、パリで浮世絵を商っていたのが忠正だった。

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