2017/11/22 16:00

妻に先立たれた大学教授「甘やかされていた」と気づく

妻に先立たれた男たちは何を思う(写真はイメージ)
妻に先立たれた男たちは何を思う(写真はイメージ)

「妻が先に死ぬなんてまったく考えていなかった。公正証書で遺言を作成するなど“自分が死んだ後”の準備はしていましたが、逆はまったく想定していませんでした」

 そう語るのは、『70歳、はじめての男独り暮らし』(幻冬舎刊)の著者で、山口大学医学部眼科学教室教授、同大理事・副学長を歴任した西田輝夫氏(70)だ。同著では、西田氏自身が2年前に妻にがんで先立たれた体験を綴っている。

「妻が元気だった頃は、どんなに遅く帰宅しても食事が用意されていて、私は掃除や洗濯どころか、自分の書斎の整理さえしたことがなかった。毎日の服装もすべて妻が用意してくれていたので、いなくなった後は学会の出張の準備さえも一苦労でした。それだけじゃない。ATMの使い方や、役所の手続きに必要なハンコの場所すらも分からない。妻が亡くなって、私はすごく甘やかされていたのだと気づきました」

 このように妻が“母”のような役割を担っているのは、団塊より上の世代では、決して珍しいケースではない。

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