2017/12/09 07:00

作家・畑野智美 ストーカーを題材にした書で分かったこと

『消えない月』を上梓した畑野智美さん
『消えない月』を上梓した畑野智美さん

【著者に訊け】畑野智美さん/『消えない月』/新潮社/1944円

【本の内容】
〈窓を開けると、桜並木が見える。/わたしの部屋はアパートの二階にあり、ベランダから手を出せば届きそうなところまで桜の枝が伸びている〉。こんな穏やかな文章から始まる本書が描き出すのはストーカーの狂気。治療院にマッサージ師として働くさくらは、客として出会った松原と結婚を前提に付き合い始める。が、幸せな日々が一転、松原が変貌していく。互いの視線から紡がれる物語の先に待ち受けるのは嵐の後の平和か、はたまた──最後まで息をつかせぬ衝撃の一作。

 3年前の夏、ストーカー事件の加害者心理に焦点を当てたNHKのドキュメンタリーを見たことが、この小説を書くきっかけになった。

「『わかる!』と思ったんです。被害者だけじゃなく加害者の気持ちも。両方の要素を併せ持つ、というのは結構、珍しいんじゃないかと思いましたし、もともと犯罪の加害者についてきちんと書いてみたかったので、新作の打ち合わせで会った編集者に、『絶対に書きたい』と言いました」

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日頃のストレスが出やすい日。今日はマッサージなどで身体を休...もっと見る >