2018/01/02 07:00

【坪内祐三氏選】2018年に読みたい「明治百五十年」

前田速夫・著『「新しき村」の百年 〈愚者の園〉の真実』
前田速夫・著『「新しき村」の百年 〈愚者の園〉の真実』

 年末年始はじっくりと本を読む良いチャンス。『週刊ポスト』の書評委員が選ぶ書は何か? 評論家の坪内祐三氏は、「明治百五十年」を読み解く本として、『「新しき村」の百年 〈愚者の園〉の真実』(前田速夫・著/新潮新書/760円+税)を推す。坪内氏が同書について解説する。

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 二〇一八年は明治百五十年に当たる。それから様々な事が起きたあの一九六八年から五十年だ(明治百年だった一九六八年のことはよく憶えている)。しかし、それらに関連する新刊書は見当たらない。そんな中この『「新しき村」の百年』を見つけた(著者である前田速夫は『新潮』の編集者として車谷長吉をカムバックさせ平野啓一郎をデビューさせた人だが今や読売文学賞ノンフィクション作家だ)。「新しき村」がまだ存在することに驚く。

 高校一年の時(一九七四年)、私は武者小路実篤にはまり『真理先生』をはじめとする作品を読んだ。その時、武者小路が大正七(一九一八)年に「新しき村」というユートピアを創設したことを知り、それが今(一九七四年)も存在していることに驚いた。それからさらに四十四年だ。

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