2018/01/01 07:00

【香山リカ氏選】2018年に読みたい「人間らしさが危ない」

高橋祥子・著『ゲノム解析は「私」の世界をどう変えるのか?』
高橋祥子・著『ゲノム解析は「私」の世界をどう変えるのか?』

 年末年始はじっくりと本を読む良いチャンス。『週刊ポスト』の書評委員が選ぶ書は何か? 精神科医の香山リカ氏は、「『人間らしさ』があぶない」というキーワードを読み解く本として、『ゲノム解析は「私」の世界をどう変えるのか?』(高橋祥子・著/ディスカヴァー・トゥエンティワン/1500円+税)を推す。香山氏が同書について解説する。

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 注目の生命科学者にして起業家の二十代女性が記した本書は、「遺伝子を調べて生かす技術がここまで進歩しているのか」と読む者にショックを与えずにはいられない。著者は冒頭であっさりと「受精卵のゲノムを編集すれば、思いどおりの人間を作ることも可能です」と言う(「ゲノム」とは“細胞や個体の持つ遺伝情報”のこと)。

「それはちょっと待って」とためらう人に、著者はこう告げる。「せっかく有用なテクノロジーがあるのに、それを活用できないことは、今の社会、そして未来にとって大きな損失です」

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