2018/02/06 07:00

歴史学者・山内昌之氏が語る「我が人生の書棚」

歴史学者の山内昌之氏 撮影/藤岡雅樹
歴史学者の山内昌之氏 撮影/藤岡雅樹

 書には、先達の知恵、喜びや楽しみ、苦しみや悩みが詰まっている。歴史学者で東京大学名誉教授の山内昌之氏が、人生を学んだ3冊を紹介する。

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 私は北海道大学の「文類」(文系学部に進む枠。当時)に入学後、いろいろと迷いもしましたが、事物を具体的な文脈で考えることが好きで中学生の時から『史記』を愛読していたこともあり、歴史学への関心を深め、文学部史学科へと進み、以来今日に至っています。

 しかし、年老いるに従い、果たしてそれで良かったのかと、夢にまで見るのです。率直に言って、文学部は男子が一生を捧げるに相応しいところなのかと、自分の選択をいつも懐疑的に振り返りました。人生の選択を先に延ばし、社会との関係の選択も曖昧にしておく。文学部にはそういうモラトリアム的な側面がつきまとうからです。経済や法にも関心があり、早く大学を卒業して社会のために役立ちたいという願望もあっただけに、実業や役人の世界に入っていたら、どうなっていただろうかと、つい想像するのです。

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