2018/04/29 07:00

明治維新の真相 江戸っ子は幕府軍の勝利を信じていた

 絵の中で天皇は、「そなたにしろがもちきれやうか こつちへわたして へいこうするか それがいやならしやうぶ(勝負)するか 二ツに一ツの へんとうせよ」と言っている。それに対する慶喜の答えは、こうである。「ハイハイ しろをおわたし申す」。この「しろ」は、囲碁の白と江戸城の城を掛けたもので、このセリフから、本錦絵が無血開城後、それもすぐ後に発行されたものと考えられる。

 天皇と慶喜の配置でわかるように、左側が新政府軍、右側が旧幕府軍である。諷刺錦絵では大抵醜く描かれている薩摩藩は、天皇のすぐ後ろにいて、こう話している。「そんなことでハ 手のろい手のろい 四の五のいハさず 一トうちやんねへ」。どうあっても戦に持ち込みたかった薩摩藩の本質を、うまく描いているようだ。

 そして、会津藩である。右側一番上の男性がそうで、彼にはこう言わせている。「しよて(初手)から おれがじよごん(助言)をするに エエエエきのいひ(気のいい)人だなア 是からおれが引うけて 一トせうぶ(勝負)して 手なみをミせう」。やはり、江戸の庶民は、会津が動けば旧幕府側が勝つに違いないと信じていたようである。

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