2018/04/28 16:00

128万部突破『九十歳。何がめでたい』 10代と90代の感想

『九十歳。何がめでたい』驚異のロングセラーの理由とは?
『九十歳。何がめでたい』驚異のロングセラーの理由とは?

 発売から1年9か月、佐藤愛子さんの『九十歳。何がめでたい』の快進撃が続いている。このたびめでたく30刷の重版が決まり、128万部を突破した。

 驚異のロングセラーとなっているのはなぜか。共同通信は4月、「元気な老境文学、快進撃」と題し、芥川賞を受賞した若竹千佐子さん(64才)の『おらおらでひとりいぐも』などと重ね合わせて、大ヒットの理由をこう分析した。

〈共通点は「ひとり」を前向きに受け入れ、若々しく、ユーモアがあること。突き抜けた解放感で読者を鼓舞する〉

 若竹さんの小説は、夫に先立たれて悲しみに暮れる74才の桃子さんが、「私はひとりで生きていく」と、新たな老いの境地を受け入れていくものだ。一方の佐藤愛子さんは、桃子さんよりも年齢が20才上。『九十歳。何がめでたい』は、90才を過ぎ、小説『晩鐘』を書き終えて一度は断筆した佐藤さんが<老人性ウツ病>になったことから再び筆を執り、〈なくなった力をふるい起すために、しばしばヤケクソに〉なって綴ったエッセイ集だ。いわば『おらおらでひとりいぐも』の実践編が『九十歳。何がめでたい』ということになるだろうか。執筆によって再び元気を取り戻した佐藤さんの筆は冴え渡っている。

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