2018/06/01 07:00

加齢とともに血圧上昇は自然なこと 降圧剤服用には懸念も

血圧を無理に下げる必要はあるか
血圧を無理に下げる必要はあるか

 病気になったら一刻も早く発症前の健康状態に戻したい──そう考えるのは“当然”であっても、“正解”とは限らない。治療を受けるか否かを判断する際に重要なファクターとなるのが「年齢」だ。

 病気によっては加齢とともに進行が遅くなったり、治療の副作用が大きいため「あえて治さない」という決断が意味を持つケースがある。70代にもなると、生活習慣病対策も変わってくる。

 脳血管障害などの原因のひとつとされるのが脂質異常症だ。血液中に含まれる脂質が過剰であったり、不足している状態を指す。

 長らく「悪玉」と呼ばれるLDLコレステロールを下げると脂質異常症が改善するとされたが、現在では「下げすぎ」リスクが指摘されるようになった。医療経済ジャーナリストの室井一辰氏がいう。

「米国医療ディレクター協会は『余命が限られた人に安易にLDLコレステロールを下げる薬を処方してはならない』と注意喚起しています。LDLが不足すると病気が増えるとのエビデンスは今のところ存在せず、逆に高齢者はLDLが低いほど死亡率が高くなるという研究結果が出てきています」

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