2018/05/31 16:00

鎌田實氏 言葉によって人生が変わった高校時代の体験

諏訪中央病院名誉院長の鎌田實医師
諏訪中央病院名誉院長の鎌田實医師

 人生が言葉をつくり、言葉が人を変える。諏訪中央病院名誉院長の鎌田實医師が、言葉によって人生が変わった体験について語る。

 * * *
 元広島の“鉄人”衣笠祥雄さんが4月に亡くなった。現役時代、巨人の西本投手からデッドボールを受け、肩甲骨を骨折した。が、翌日、ピンチヒッターに出た衣笠は、フルスイングで三球三振した。そのときのコメントは往年の野球ファンの記憶に残っている。

「一球目はファンのため、二球目は自分のため、三球目は西本君のため」

 前人未到の連続試合出場記録の更新中で、その記録をストップさせるという汚名を、西本投手に与えないようにしたのだ。言葉には、その人の信念や生き方が映し出される。自分の言葉を持っている人は、それだけで魅力的である。

 ぼくが、「言葉によって人生が変わった」という体験をしたのは、高校3年のときだった。それは、父からの「勉強するな」という言葉だった。貧乏から脱出するために、医学部に行きたいと打ち明けると、父は、貧乏人は大学など行かなくていい、働け、と怒鳴った。

今日の運勢

おひつじ座

全体運

他人にふりまわされず、精神的に落着いて過ごせる日。困ってい...もっと見る >