2019/01/25 07:00

阿川佐和子が描く、介護の「暗いイメージ」を一変させる小説

「認知症を扱った映画も小説も、胸が痛くなるものが多いでしょう? 私が書くなら、明るい話を書けないかな、と。幸い、うちの母は明るい認知症なので(笑い)。もちろん初めのうちは『こんな母じゃなかった』と思うこともありましたし、母自身も苦しかったりしたでしょうけど、つい笑っちゃうようなことも多くて。そういう面白い面も書けたらな、って。そのほうが自分も救われますしね」

 おいしそうな家庭料理がいくつも出てくる、魅力的な料理小説でもある。母と娘をつなぐのは台所の記憶で、母のメニューが娘の仕事に新しい展開をもたらす。小説に出てくるレシピのなかには、実際に阿川さんのお母さんが作っていたものもあるそうだ。

「母は結婚するまでほとんど料理をしたことがなかったそうですけど、とにかく父が、あれ作れ、これ作れってうるさくて。当時は珍しかったオックステールシチューやタンシチューなんかも作れる人でした。そんな母を、私も小学校のころから手伝ってたんです」

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