2019/01/25 07:00

阿川佐和子が描く、介護の「暗いイメージ」を一変させる小説

 愛する母の変貌に驚き、ショックを受けつつも、香子はなんとか態勢を立て直し、今の暮らしを守ろうとする。小説では、香子の視点だけでなく、記憶を失い、家に帰れなくなったりする母琴子が見ている世界も描かれ、なるほど、と目を開かされる。

「『TVタックル』に出てくださったある専門家が、『徘徊する側にもちゃんと理由があるんですよ』とおっしゃって、そうかもしれないと思ってね。介護って、する側の都合がどうしても優先されますけど、想像にすぎないとはいえ、される側の気持ちというのを描くことで光の当て方が変わるんじゃないかと思いました」

◆取材・構成/佐久間文子

※女性セブン2019年2月7日号



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