2019/02/02 16:00

裁判傍聴のハウツー指南 傍聴席のどこに座るかも重要

カルロス・ゴーン氏の裁判(AFP=時事)
カルロス・ゴーン氏の裁判(AFP=時事)

 現在放送中の連続ドラマ『グッドワイフ』(TBS系)で弁護士役を務めている常盤貴子(46)もハマっている「裁判傍聴」。自分も興味はあるけど、いきなり傍聴するのには二の足を踏んでしまう──そんな人のために、東京地方裁判所(東京地裁)を例にとり、傍聴のポイントを“先達”に案内してもらった。傍聴したい裁判を決め、目当ての法廷に向かう。「傍聴席のどこに座るか」が重要なポイントだという。

●被告人の顔色、声色

『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』の著者で裁判傍聴歴18年のライター・北尾トロ氏は「裁判中の被告人の表情」に着目して傍聴するという。

「被告人と反対側の2~3列目に座ると、弁護人席の前の椅子に座る被告人の表情が確認できます。裁判が始まり、被告人が証言台に座ると背中しか見えません。被告人の表情の些細な変化を見つけるのは、傍聴の醍醐味といえます」

●裁判官にも“キャラ”がある

 裁判官は最後に入廷して正面の席につく。

「裁判官は、中央にいるのが裁判長、傍聴席から見て右側にいる人は左陪審、左側を右陪審といいます。左陪審は経験の少ない若い人が多く、頑張っているけど空回りしがち。右陪審は一番仕事が少なく、まれに舟を漕いでいるような様子も見られます」(裁判傍聴歴14年のジャーナリスト・高橋ユキ氏)

 前出・北尾氏が語る。

「1日中裁判所にいて、同じ裁判長の法廷を見るのも面白い。裁判官特有のクセがあったり、事件によって“真剣度”が違わないかと観察もできます」

●傍聴人席を見渡すと……

 裁判には、被告人や被害者の家族や友人が傍聴に来ていることがある。

「私はあえて傍聴席の最後列に座り、どんな人が来ているのか観察し、被告人との関係性に想像をめぐらせたりします。被告人が容疑を否認したり、共犯者がいたりする事件だと捜査関係者がいる場合もある」(高橋氏)

 被告人が暴力団関係者の場合、“その筋の人”が傍聴席にいることもあるが、「彼らは意外にマナーがいい」(高橋氏)という。

 公判の最後には、次回公判の日程が発表される。続きが気になれば、次の公判も傍聴してもいい。『裁判中毒』の著者で傍聴歴36年のジャーナリスト・今井亮一氏はこう語る。

「裁判が終わると法廷を出ますが、すぐに感想を話してはいけません。事件の被害者や家族が傍聴に来ていることもあるので、彼らを傷つけたり怒らせたりしてしまう可能性があるんです」

◆情や欲が渦巻く民事裁判

 東京地裁の地下1階には、食堂や牛丼チェーン、コンビニ、書店、郵便局などがあることはあまり知られていない。

「常盤貴子さんは『傍聴の後に食堂で蕎麦を食べながら、弁護士の会話を聞くのが楽しい』とテレビ番組で話していました」(ジャーナリスト・今井亮一氏)

 また、裁判所内で「傍聴が趣味」という若い女性を見かけることも多い。前出・高橋氏もかつて、女性たちの傍聴グループ「霞っ子クラブ」を結成していた。

「20代の女性も珍しくなく、1階のロビーや霞ケ関駅の喫茶店で傍聴談義をしています。同じ法廷で出くわす機会もあるかもしれません」(高橋氏)

※週刊ポスト2019年2月8日号

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