2019/02/04 07:00

大腸がん、胃がん、肺がん ステージIの治療費はいくらか

ステージIだといくらかかる?
ステージIだといくらかかる?

 病気になったら医療費に関して漠然とした不安を抱くが、本当に怖いのは「お金がかかること」よりも「治療費の総額がいくらかかるかを知らないこと」だ。72歳の男性はこう語る。

「昨年末に『ステージIの胃がん』と宣告されました。病院では、手術費用やリスク、入院費については説明してくれましたが、闘病を続けていくにあたって『治療費の総額がいくらかかるか』については誰も教えてくれない。

 病状がどうなるかによって違ってくるのは理解していますが、もし再発してしまったらどんな治療が必要になって、費用はいくらかかるのか。そう考えると不安は尽きません」

 日本には、患者の医療費の自己負担が3割で済む公的医療保険に加え、患者の自己負担額に一定の上限を設ける「高額療養費制度」がある。同制度は、保険適用の治療を対象として、1か月に支払った医療費の自己負担額(3割負担)が一定の限度額を超えた場合、超過分が払い戻される仕組みだ。

 限度額は年齢や年収によって異なるが、70歳未満で年収370万~770万円の人なら、医療費が月額100万円かかったとしても、自己負担は月額10万円ほどに抑えられる。

 たとえば“夢のがん新薬”といわれるオプジーボも、当初こそ高額な薬価がネックとされたが、現在では、一部のがんで保険適用の対象になっており、高額療養費制度が利用できる。ウェブサイト「がん治療費.com」を運営する笠井篤氏が語る。

「『手術費用』『薬代』といった数字には、保険適用前の“治療行為そのものの対価”と、患者が実際に支払う“自己負担額”の2種類があるわけですが、それを混同してしまう方は少なくありません。

 たとえばオプジーボの薬価は、現在でも年間約1000万円ですが、保険適用の対象となる肺がんや胃がんなどでは自己負担額は60万~70万円程度に収まるケースが多い。治療費について考える場合は、まずこの点に留意しなくてはなりません」

 前出の「がん治療費.com」が蓄積する治療費データを基に、3大がん別ステージIの自己負担額(高額療養費制度の適用後)をみると、治療費は20万円程度で横並びになっている。

 がん難民コーディネーターの藤野邦夫氏が語る。

「ステージIでは、一般的に『切除手術』を行なうことが多く、近年は『内視鏡手術』を施すケースも多くなりました。開腹による切除手術の治療費は、内視鏡手術よりも高額ですが、高額療養費制度を利用することによって自己負担額はほとんど変わりません」

※週刊ポスト2019年2月15・22日号



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