2019/02/15 16:00

高血圧治療の薬代、種類によって30年で50万円の価格差

効果は大事だが薬価も気になる
効果は大事だが薬価も気になる

 日本高血圧学会が定める「高血圧治療ガイドライン」では、降圧作用を持つ第1選択薬として「ACE阻害薬」「ARB」「カルシウム拮抗薬」「利尿薬」という作用機序の異なる4種類の薬剤を挙げている。

 医師は基本的にこれらの中から処方するが、実は4種の薬剤には大きな価格差がある。医薬情報研究所取締役で薬剤師の堀美智子氏が話す。

「たとえば、ARBの『ミカルディス錠』は、1錠(80mg)159.3円ですが、別のARBの『レニベース』は1錠(10mg)約60円と、1錠あたりの薬価に100円もの開きがあるのです」

◆30年なら50万円の差

 さらには、利尿薬の『トリクロルメチアジド』は1錠(2mg)10円と、前出の『ミカルディス錠』と比較すると150円の差が生じる。

 1日1錠を、50歳から80歳までの30年間飲み続けると仮定すると、差額は150円×365日×30年=約164万円になる。3割の自己負担額に換算しても、50万円を超える差がついてしまうのだ。

 一生服用し続ける薬となり得るだけに、“医者の言いなり”で飲み続けた結果、患者が損をしているとしたら納得がいかない。より低価格の薬に替えてもらうことはできないのか。北品川藤クリニック院長・石原藤樹医師が言う。

「比較的高価なARBから利尿薬に変更するなど、4種の降圧剤の中で服用する薬を替えることは可能ですが、患者の病態によっては替えられないケースもあるので注意が必要です。

 たとえば、利尿薬の降圧効果はARBより落ちるため、ARBを多く服用することで血圧をコントロールしている患者は、変更は難しいという判断になることもある。まずは『薬代の負担が重いので、別の薬に替えられますか?』と医師に相談してみてください」

※週刊ポスト2019年2月15・22日号

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